動画ソフト
Last update 2010/02/02 01:56
ここで紹介する他のソフトと違い、映像ファイルをエンコード(圧縮)したり、他の形式のファイルに変換することに特化したソフト。
DVD-Videoを字幕付きでパソコンで再生させるファイルに変換したり、YouTube用にファイルを圧縮したり、携帯で見ることが出来るファイルを作成したり出来る。
映像の解像度を細かく指定できたり、映像ビットレートを細かく指定できる。
簡単な編集機能も持ち合わせていて、不必要な部分をカットしたり、暗い画像を明るくしたり、色味を変えたり・・・といったことも出来る。
ただし、DVD-RやBD-Rに記録するような機能は持ち合わせていない。
使い道
YouTubeなんかにアップロードしたり、HDDを圧迫するほど増えすぎた動画を圧縮して保存する映像マニアにはほぼ必須なソフトです。
YouTubeにアップロードするだけであれば、他のソフトでも可能なんですけれど、より高画質に、そしてより簡単にアップロードするには、このTMPGEncのようなエンコード専用のソフトが役に立ちます。
DVD-Videoを字幕付きでエンコード
Ver.4になってからDVD-Videoの字幕や音声に対応になりました。
Ver.3までは他のソフトと組み合わせないとDVD-Videoの音声を取り込めなかったり、字幕に対応していなかったりして使い心地は悪かったんですけれど、Ver.4になってDVD-Videoマニアには必須のソフトになったことだと思います。
また、Ver.4になってH.264形式のファイルにも対応したため、より高画質にエンコードできるようになりました。
ただ、私の場合、ブルーレイの高画質に慣れてしまったため、DVD-Videoを見る気も、保存する気も起こらなくなってしまったんですけれど・・・。
残念ながらブルーレイビデオには対応していないので、主にYouTubeアップロード用として、VideoStudioで編集した映像を圧縮したり、暗い映像を明るくしたりする用途ぐらいにしか使わなくなりましたが・・・。
YouTubeにアップロードしたり、大量のハイビジョンビデオカメラで録画した映像を圧縮して保存したい場合はおすすめですが、ビデオカメラで録画映像を編集・保存したいだけであれば、あまりおすすめは出来ません。
ハイビジョンビデオカメラに早くから対応したビデオ編集ソフト。
このソフトがあれば、カメラからの取り込みから、編集、DVDやブルーレイに保存することまでこれ一本で可能。
最も一般的なビデオカメラで撮影した映像を編集するためのソフト。
使い道
HDV方式のカメラ時代から私にとって結構必須なソフト。
映像と映像の継ぎ目にエフェクトをかけたり、字幕(テロップ)をつけることが可能で、安く簡単にプロ並みの映像を作ることができます。
映像の色や明るさも変更できるため、撮影したものの実際再生してみたら暗くて見にくい映像でも編集して見やすくすることが可能です。
また、DVD-VideoやAVCHDでDVD-Rに保存したり、最新のVer.12ではブルーレイにもメニュー付きで保存することが出来る。
パソコンで編集するなら
とりあえず、この一本のソフトがあればビデオカメラで録画した映像をプロっぽく編集したり、DVDやBDに保存したりで来ます。
無料のソフトでも編集をすることは可能ですが、ビデオの取り込みからメディアへの保存にまで一貫してこのソフトだけで出来るのは、有料版ならではの特徴でしょう。
高性能なパソコンでなくても、「スマートプロキシ」という機能のおかげで編集が可能です。
ただし、スマートプロキシはハイビジョン映像をいったんスタンダード画質の映像に変換させてから編集させるので、スマートプロキシが使えるようになるまでに時間がかかります。
また、編集した映像をファイルとして出力する場合、低性能なパソコンだと数日かかる場合もあります。
このため、ビデオ編集をパソコンで実行するなら、ある程度高性能なパソコンをおすすめします。
再エンコードしない
ビデオ編集で最大の壁になるのが、ファイル作成にかかる時間です。
Core2Duo以上の性能を持ったパソコンであっても、ハイビジョン映像クラスの映像の作成には実映像時間の数倍かかります。
特に映像に字幕を入れたり、映像を明るくしたり、映像の継ぎ目にエフェクトを入れたりするとさらに時間がかかります。
ただ、まったく手の加えてない映像の部分は再エンコードしません。
どういう事かというと、手の加えている部分だけエンコードをし、手の加えてない部分はそのまま再使用し、エンコード時間を短縮することが出来ます。
しかも、再エンコードしないため画質が劣化しません。
ただし、条件があって、編集する前のファイル形式と、保存するときのファイル形式が同じ形式でないといけません。
たとえば、HDV方式のハイビジョンビデオカメラから取り込んだ映像を編集し、保存する場合は、「HDV」もしくは「最初のビデオクリップにあわせる」を選択します。
AVCHD方式のハイビジョンビデオカメラの場合は、「最初のビデオクリップにあわせる」にすると手を加えてない部分は再エンコードせずに保存してくれます。
この機能を持ったビデオ編集ソフトは、実はほとんどないため、VideoStudioはパソコンで映像を編集したい人には最もおすすめのソフトです。
弱点
ビデオ編集ソフト自体、新しい分野のソフトなので完璧なソフトが登場するのはまだまだ先のような気がします。
このVideoStudioも弱点がいくつかあります。
その一つは、「安定性が悪い」です。
編集している途中、たまにですが、強制終了することがあります。
この対策として、「環境設定」で2~3分おきにプロジェクトを保存することです。
また、最近注目を浴びているエンコード時にCPUだけでなくグラフィックボードのGPUを利用する「CUDA」に対応していません。
今後対応するバージョンがでるかもしれませんが、現時点(Ver.12)では非対応です。
マイクロソフトのサイトから無料でダウンロード・使用できるビデオ編集ソフト。
無料の割に映像と映像の継ぎ目にエフェクトを入れたり、簡単なテロップを入れたり、画像加工のように映像に特殊効果を与えることが出来る。
Home Premium および Ultimate という Windows Vista のエディション上では、HDV方式のビデオカメラから取り込むことも出来、ハイビジョン画質のまま「WMV」というファイル形式で出力できます。
また、DVD-Rにも保存できます。
使い道
VideoStudioにはないエフェクトがあるので、多少使い道はあるかもしれませんが、それ以外にはあまり使い道がないかもしれません。
ただし、「WMV」で保存した映像は、YouTubeにアップロードできるので、気軽にYouTubeを利用したい人には向いています。
私の友人で、パソコン初心者の女性もすぐに使いこなしていたので、ビデオ編集ソフトの入門として向いています。
弱点
というのも、VistaのHome PremiumやUltimate以外のVistaやXPのWindows ムービーメーカーではハイビジョンに対応していないし、CD-Rにしか対応していないので、多少凝った編集は出来るものの、最終的にファイルとして保存する機能が弱いので、他の有料ビデオ編集ソフトが必要になってくるでしょう。
またエンコードに時間がかかるような気がします。
5分程度のハイビジョン映像(HDV)を最も高画質で保存するのに1時間程度かかりました。
TMPGEncと同じでエンコードに特化したソフト。
Windowsムービーメーカーと同じで無料で利用可能。
マイクロソフトのサイトからダウンロード可能。
使い道
貯まったMPEG2動画をより高画質なコーデック「WMV」で保存してHDDを整理・保存したい場合に使用。
弱点
無料で使える反面、機能が中途半端なのであまり使えません。
ただ、気軽に使えるので、動画編集や、エンコードの入門としては最適かもしれません。
また、結構不安定みたいで頻繁に強制終了します。
斬新なインターフェイスといち早くCUDAに対応したソフトとして注目を集める。
さくさく編集できるのが特徴。
H.264でエンコードする場合、CUDAに対応したグラフィックボードを積んでいれば、高速にエンコードできる。
使い道
他のソフトに比べ、後発のためか出来る編集が非常に中途半端なので、斬新なインターフェイスの反面、使いこなすのがむずかしかったです。
一般のビデオ編集ソフトが、せまい画面にぎっしり機能を詰め込んでいるのに対し、LoiLoScopeは画面にはみ出して表示されています。
画面外に表示されている機能を使いたい場合、マウスで操作画面自体を動かせるので、使い方に慣れれば非常に使い勝手はいいかも。
また、クリックやマウスのホイールで操作画面を拡大、縮小できます。
編集できるものの、無料で使えるWindowsムービーメーカーの方がずっと高度な編集が出来るので、凝った映像を作るには向いていませんが、映像の角度を自由に変更できたり、YouTubeにアップロードする機能を持ち合わせているので、今後のバージョンアップに期待。
LoiLoScapeが最も注目を集めたのが、CUDAに対応していることだと思います。
CUDAを利用してエンコードするとCPU単体だけに比べ5~10倍の速度でエンコードできるといわれています。
結構便利なのが、YouTubeアップロード機能。
これは、編集したファイルをエンコードと同時にYouTubeにアップロードしてくれる機能。
しかも、HD画質でアップロードでき、CUDAにも対応。
YouTubeにアップロードしない人にとってはまるで役に立たない機能ですが、私のように頻繁に、しかも高画質でアップロードしたい人にはかなり便利。
時間はかかりますが、この機能にまかせておけば、途中で寝ちゃってもいいわけで。
意外といいかもしれません。
私の場合、今まではVideoStudioでパソコンに取り込んで編集。
その後、TMPGEncでアップロード可能なサイズまで圧縮(エンコード)してからYouTubeにアップロードしてるので、けっこう手間がかかるので本来ならもっと色々な映像を公開したいんですけれど、めんどくさい。w
ところが、このソフトだと編集後、そのまま自動でアップロードしてくれるんでこの機能はかなり魅力的。
弱点
登場したばかりのソフトなのでしょうがないのかもしれませんが、他のビデオ編集ソフトに比べ、出来ることが少ないように感じます。
CUDAに対応している数少ないソフトとあって非常に注目していたんですけれど、あまりにも出来ることが少ないので、かなり残念なソフトに仕上がっています。
このソフトに注目しているほとんどの人が、高速エンコード用として使用したい人だと思うんですけれど、実際それほど高速にエンコードできませんでした。
私の場合、9400GTというグラフィックボードを使用しているので、CUDAに対応しているんですけれど、10秒程度のAVCHD方式の映像をH.264に変換するのに1分ほどかかりました。
正直、CUDAに対応していないVideoStudioとほとんど変わらない速度です。
(私のパソコン環境が適切でなかったのかもしれませんが・・・)
CPU:Core2Duo E6400
メモリ:3GB
グラフィックボード:9400GT
ただし、「WMV」形式のファイルに保存した場合に比べて、あきらかにはやく作成することが出来たので、CUDAの効果かも!?
また、斬新なインターフェイスなのはわかるんですけれど、今までのビデオ編集ソフトを使用していた人にとっては、すごく使いづらいです。
ただ、もう少し慣れて、さらにいろいろ高度な編集が出来れば結構使えるかもしれません。
残念ながらWindows XPでは、動画再生支援機能に対応していない(Windows Vistaだと対応しているらしい)ので、編集時重くなる(しかも、ちょっと編集すると自動的に再生してしまってさらに重く・・・)のですが、編集時もGPUの力を借りてスムーズに操作できれば、この斬新なインターフェイスの威力も加わって、一気にビデオ編集ソフトの王道になるかもしれません。
DVDやブルーレイディスクにメニュー付きで保存するオーサリングソフトと呼ばれるソフトの代表。
最新のバージョンでは、ビデオ編集機能も持ち合わせている。
使い道
ブルーレイでは、DVDと違い、「MPEG2」という形式と、「MPEG4」という形式で映像を保存できるようになっているんですけれど、現時点でBD-RにMPEG4で保存できるのは、ここで紹介しているソフトでは、このPowerDirectorだけです。
ただ、それ以外のことはVideoStudioでも出来るので、PowerDirectorとVideoStudioの違いがよくわからない人が多いようです。
以前は、DVDにDVDプレーヤーで再生できるようなメニュー付きのDVD-Videoを作成することに特化したソフトだったのですが、最近のバージョンではVideoStudio顔負けの編集が出来るようになっているので、ますます区別がつきにくくなってしまいました。
ただ、最新のバージョンのPowerDirectorでは、CUDAに対応しているらしいので、結構注目されていたりします。
ハイビジョン画質でYouTubeに自動アップロード機能を備えています。
そのため私のように頻繁にYouTubeにアップロードする人には最も向いています。
また、プレステ3やブルーレイレコーダーでも再生できる形式でBD-Rに保存が出来ます。
個人的にパソコンでハイビジョンビデオカメラの編集をするなら、最もおすすめなソフト。
※ 詳しくはPowerDirector8レビューを参考に
弱点
他のソフトに比べて弱点らしい弱点はありませんが、多少重い。
SONYの最新ハイビジョンビデオカメラに付属してくるビデオ取り込み機能やオーサリング、簡単なビデオ編集機能を持ったソフト。
取り込んだ映像はサムネイル表示され、どのファイルがどんな映像なのかが一目瞭然。
BD-Videoも作成できる無料とはいえ、侮れないソフト。
使い道
文字を挿入したり、トランジション(映像の継ぎ目と継ぎ目にエフェクトをかける機能)やエフェクトといった高度なビデオ編集機能は持ち合わせていないものの、単純にビデオカメラからパソコンに取り込んで、HDDやBD-Rに保存するだけなら、かなり使い勝手がいいソフトです。
ここで紹介したソフトでは、AVCHD形式のハイビジョンビデオカメラから取り込むには、このPMBしかありません。
ただ、AVCHD形式のカメラの場合、USBで接続するとWindowsがビデオカメラ内のファイルを参照することが出来るので、取り込むこと自体はソフトは必要ありませんが。
XR500VのようなGPS搭載のカメラで撮影した映像は、このソフトを使うと撮影場所も参照できます。
サムネイル表示もストレス無く表示されるので、頻繁に映像を撮影し、大容量のHDDでまとめて管理するにはもってこいのソフトです。
このソフトと、VideoStudioがあれば、たいていのことには困らないと思います。
弱点
高度なビデオ編集が出来ないのが最大の弱点でしょう。
また、AVCHDの映像を再生させることが出来るものの、動画再生支援機能に対応していないので、最新のパソコンでも再生画面はかくつくことがあります。
再生には、PowerDVDのような動画再生支援機能に対応した再生プレーヤーがあると便利。
動画再生ソフトの雄。
動画再生支援機能に対応しているため、対応したグラフィックカードを搭載しているパソコンでは、ハイビジョン画質の映像を非常になめらかに再生可能。
DVDメニューやBDメニューも使いやすく、DVDを再生させるにはおすすめなソフト。
使い道
動画再生支援機能に対応しているので、ハイビジョン画質の動画をパソコンで再生させるには必須かもしれません。
動画再生支援機能は、MPEG2とMPEG4に対応しているため、これらの形式の映像はヌルヌルのなめらか映像になります。
再生専用のソフトのため、他のソフトのようなことは出来ません。
マウスのホイールで再生速度を変更できたり、意外と使い心地はよかったりします。
弱点
起動がちょっと遅いです。
再生専用のソフトの割に金額が高いのもデメリット。
用途別おすすめソフト
ビデオカメラの映像保存するだけ
たとえば、子供の成長記録や、旅の想い出を記録するだけであればビデオカメラに付属してくるPMBだけで充分です。
このPMBは、DVD-RやBD-Rへの保存にも対応しているため、親戚や友人に配布したい場合もこのソフトだけで事足ります。
ちょっと本格的なビデオを作成したい
テロップを入れたり、結婚式の記録のようにちょっと凝った編集をしたい場合は、VideoStudioが一番です。
最新のパソコンでなくても、スマートプロキシ機能があるため、割とスムーズに編集も可能です。
ただし、頻繁に編集するようであれば、最新のパソコンは必須です。
少なくともCore2DuoクラスのCPUは必要でしょう。
YouTubeにアップロードしたい
TMPGEncとLoiLoScopeのどちらかがおすすめ。
VideoStudioのようなビデオ編集ソフトをもっているのであれば、TMPGEncが使いやすいかもしれません。
他のビデオ編集ソフトをもっていなくて、簡単なビデオ編集機能も欲しい場合はLoiLoScopeがおすすめ。
何より自動アップロード機能が秀逸。
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