動画再生支援機能

最近のビデオカードには、動画再生支援機能付属のものが多くなってきました。ハイビジョン動画も、この機能を使えばスムーズに再生させることができます。

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動画再生支援機能

Last update 2011/02/06 20:47

 

 

 

私のようにパソコンを自作できる人ならともかく、ほとんどのハイビジョンビデオカメラ購入者がぶち当たる壁が、「パソコンで編集しようと思ったのに、重くて再生すらできない」ということでしょう。
ハイビジョン映像に対応するPCでも書きましたが、ハイビジョン動画をスムーズに再生することができるパソコンの条件として、CPUにCore2Duoを積んでいるかどうかと言うのは、大きな違いです。
※ 2011年3月現在、最新のCPUは、第2世代Core i7 CPU
たぶん、「ハイビジョンがスムーズに再生できない!」なんて悩んでいる方は、自分のパソコンがどんなCPUを積んでいるかもわからない人が多いと思います。

パソコンのCPUを調べるには

CPUや搭載メモリを調べることができる自分のパソコンが何を積んでいるか・・・は、コントロールパネルから調べることができます。

色々な雑誌等で比較すると、動画のエンコード(映像を圧縮してファイルサイズを小さくすること)に関して言えば、Core2DuoはPentium 4の約2倍、Pentium Dの1.5倍ほどのスピードで処理が完了するようです。
実際、私が前回使っていたCPUは、AMDのAthlon XP 3500+でしたがDVD-VideoをWMVやDivXに圧縮する場合の速度は、2時間映画で6時間かかっていたものがCore2Duoに変更したところ、1.5時間まで縮小されました。
なんと3倍の差です。
第2世代Core i7 CPUだと、さらに動画エンコードを高速化出来るので、Core2Duoの5倍以上の速度でエンコードできる 2011年3月追記

Windowsの起動や、インターネットの表示速度に関してはそれほど違いが感じられませんが、動画に関しては断然CPUの違いが肌で感じるようになります。
今現在、Pentium 4やAthlon XPや、Core2Duoを使用している人であれば、ここは思い切って第2世代Core i7 CPUマシンに買い換えることをおすすめします。
きっと新世代の速度を体感できるでしょうし、二度とPentiumには戻れなくなると思います。
ちなみに次期DVDである、Blu-ray DiskやHD DVDでは現行のDVD-Videoに比べ圧倒的な高画質なため、やはりCore2DuoレベルのCPUでないと再生できないでしょう。

さて、実はハイビジョンの普及してきたせいか、性能が低いパソコンでも少々の出費でハイビジョン動画を再生させるような動きが出てきたようです。
それがビデオカードの再生支援機能の搭載です。
最近のほとんどのビデオカードは、この再生支援機能が搭載されているようです。

ビデオカードとは

ビデオカードとは、モニターとパソコンとを繋ぐコードのパソコン側についているボードのことです。
グラフィックカードとか、グラボとかGPUとか呼ばれることもあります。
ただし、最近はマザーボード(基盤のこと)自体にビデオカードを載せてしまったものがあるので、なかなかどれがビデオカードなのか判別しにくいかもしれませんが、モニターから伸びたコードをたどったパソコン側の端子がつている部分がビデオカードになります。
当然、マザーボードに搭載されたもの(オンボードといいます)より、別売りで売っているビデオカードの方が高性能になります。

パソコンでゲームをしなければ、このビデオカードはほとんど性能は気にする必要はありません。
事実、私はいまだかつてこのビデオカードを購入したことがありません。
★ 2010年2月追記 NVIDIA GeForce 9400GTを購入しました
最近は、より安く仕上げるためにマザーボードにオンボードのものを購入していますし。
ところが、最近は「無料ゲームでもかなり高性能のビデオカードを要求してくるゲームが増えた」こと、「動画再生支援機能によって、どれだけ変化があるか」を知りたくて密かにビデオカードの購入を検討しています。

実際には、私のCore2Duoを積んだマシンではハイビジョン動画はスムーズに再生されているのですが、こうしたビデオカードを積んだ場合でも恩給があるのか興味があります。
★ 2010年2月追記 ビデオカードをつけたらH.264やMPEG2動画に効果を発揮。ヌルヌルのスムーズな表示になりました。

ビデオカードはピンキリで、安いものだと5000円ぐらいからありますが高価なものだと7~8万するものも珍しくありません。
ただ、動画再生支援機能を目的に購入するのであれば、1万円以下ので十分だと思います。
★ 自分で取り付ける自信がなければ、高性能ビデオカード搭載機を購入してしまうのも手。
ビデオカード単独で購入するよりお得
もちろん、単品でビデオカードを購入する事も可能。

動画再生支援機能

動画再生支援機能は、各ビデオカードメーカーによって呼び名が違うようですが、「UVA」や「PureVideo」とか「Avivo」といった名称で呼ばれているようです。

また、この動画再生支援機能は再生させる動画プレーヤーが対応していないと、うまく動作しないようです。
この動画再生支援機能に対応したプレーヤーソフトは、「PowerDVD」や「WinDVD」等があります。

動画を優先するか性能か

私もビデオカードを調べ始めて月日があまり経ってないせいか、あまりGeForceだぁ、Radeonだぁいわれてもよくわからなかったのですが、今最も人気あるグラボは「 GeForc 」もしくは「 Radeon HD 」というチップを積んだ製品のようです。
チップとは、わかりやすくいえばパソコンのCPUでしょうか。
CPUも、インテルのペンティアムを積んだ製品と、AMDのアスロンを積んだ製品の二つに分かれますよね。
最近は、インテルのCore2Duoを積んだ製品が主流になっていますが。

で、ペンティアムにも色々種類があるようにグラボに積まれたチップにも、色々あります。

GeForce

GeForceでいうと、GeForce 8600 と GeForce 8800 の2種が最新のようです。
数値が大きい方が性能がいいらしいのですが、8600の方が後から(2007年6月)発表されたこともあり、積んでいる動画再生支援機能は最新のもののようです。

Radeon HD

こちらは、Radeon HD 2600 と Radeon HD 2900 が主流のようです。
こちらも数値が大きい方が、グラボとしての性能は上のようなのですが、積んでいる動画再生支援機能が2600の方が性能が良いようです。

長所と短所

つまり2007年9月現在では、グラボとしての性能はいいものの動画再生支援機能がしょぼい( GeForce 8800 や Radeon HD 2900 )製品か、グラボとしては旧世代の製品だけれど動画再生支援機能が優れた( GeForce 8600 や Radeon HD 2600 )製品かに別れるようです。
どちらも微妙な差というのであれば、購入するのにそれほど悩まないのですが、雑誌等のレビューをみると性能に数倍の差があるのが気になります。

たとえば動画再生支援機能を有効にさせて、ハイビジョン動画を再生させた場合、GeForce 8800やRadeon HD 2900では、CPUの占有率が30%台なのに対し、グラボとしては性能が劣るRadeon HD 2600ではCPUの占有率が3%にしかなりません。

ところが、3Dゲームといったグラボの性能がもろに反映されるような処理に関しては、GeForce 8800やRadeon HD 2900の方が2倍、3倍の性能を引き出すらしい・・・と。

まぁ、ゲームなんてやらないからハイビジョンをもっとスムーズに再生させたい!なんていうのであれば、安いし、3Dの性能は劣るけれど動画再生支援機能がしっかりとしてグラボを購入すればいいし、3Dゲームをバリバリやりたいっていうのであれば、最新のそして高額なグラボを購入すればいいのだと思います。

動画再生支援機能を有効にするには

いくら動画再生支援機能を積んだグラフィックボードを搭載していても、それだけでは実はこの機能は有効にはなりません。
動画再生支援機能に対応した動画再生ソフトが必要です。
有名なものには、DVD再生ソフトのPowerDVDがあります。

PowerDVDで動画再生支援機能をオンにするには PowerDVDで動画再生支援機能をオンにするには、上の画像のように「再生支援機能をオンにする」にチェックを入れます。
ここにチェックを入れた状態で、対応した動画をPowerDVDで再生させると、非常になめらかな動画が再生されます。

対応した動画

ただし、全ての動画がなめらかに再生されるのかというとそうではなく、MPEG2やH.264(MPEG4やAVCHD)でエンコードされた動画になります。
今のところWMVやDivXでエンコードされた動画には効果がないようです。

ビデオカードの取り付け方法

ビデオカードの取り付け方法に関しては、それほど難しくはありません。
ただし、数年前までは「AGP」というインターフェイスに取り付けていましたが、現在では「PCI XPress」がメインになりつつあります。
もし、あなたのパソコンがハイビジョンをスムーズに再生できない性能であれば、おそらくAGPに取り付けるタイプのビデオカードになります。

取り付け方法は、それほど難しくはありません。
ケースを開け、以前刺さっていたビデオカードを新しいものと変更するだけです。
ただし、ドライバー等をきちんとインストールしないと画面が真っ暗・・・なんてことになりかねないので注意が必要です。

どれくらい効果があるか

この動画再生支援機能は、あくまでCPUにかわってビデオカード側で処理を代行してくれる・・・という感じになります。
なので、私のパソコンのように充分性能を満たしている場合は、それほど効果を実感できるわけではありません(私のマシンではハイビジョン動画を再生させても、CPU占用率はせいぜい25~30%にしかなりません)、がCPU自体の負荷が小さくなるので、動画を再生しながら音楽を聴いたり、何か別の作業をしたり・・・なんて言う場合に効果を発揮すると思われます。

雑誌なんかによると、Blu-ray Diskを再生させた場合、CPU占用率は50~60%になる(Core2Duo)ようですが、動画再生支援機能をオンにさせた場合は、10~15%まで下がるようです。

注意すべき点

注意すべき点は、ビデオカードの性能はCPU自体の性能が高くないと効果を発揮しないと言うことです。
たとえば、Pentium 4といった昔のCPUに高性能なビデオカードを搭載しても、ほとんどその能力を発揮できません。
結局のところ、2~3年前のパソコンを使っていて、ハイビジョンをストレス無く扱いたい場合は、最新のパソコンに買い換えるしかないかもしれません。
メーカー製のパソコンを購入すれば一番確実で貼りますが、メーカー製は自作パソコンに比べ高価なのと、後々アップグレードが効きません。
昔、VAIOをWindows XPに対応させようとサポートセンターに電話したところ、基本的にはそういったアップグレードには対応していません。といわれてしまいました。
仕方がないので、中身を交換しようとしたらHDD自体がフレームに邪魔されて交換できない状態でした。
思うところ、メーカー製を購入した場合は、それ以上パワーアップさせたい場合はほとんど買い換えないと無理かもしれません。

それに対して自作の場合は、必要な部品を交換するだけ。
実際、私のパソコンもCore2Duoに変更したときに、マザーボード、メモリ、HDDをすべて新製品に交換しましたが、6万円ほどしかかかりませんでした。
とは言っても、とても自作パソコンは私には無理だ。なんて言う人もいるでしょう。
私とどう性能のマシンでよければ、ご連絡下さい。
相談に乗ります。

どの動画再生支援機能がよいか

動画再生支援機能は、ビデオカードメーカーによって搭載している機能がまちまちなのですが、「Avivo」よりもRadeon HDシリーズの「UVD」の方が強力なようです。
Radeon HDシリーズは、HDCP機能(著作権保護機能。これに対応したビデオカードでないとBD、HD DVDとデジタルディスプレイを接続させたPCでは再生できない・・・らしい)・HDMI出力をGPU標準でサポートするということなので、購入の目安として候補に入れておくのもいいかもしれません。
ただし、先ほども書いたように今現在(2007年9月)、動画再生支援機能と3Dに対する性能のバランスがとれていないようなので、動画目的で購入するか、もしくは3Dゲームを対象として購入するか・・・に別れると思います。
はたまたもうしばらく様子を見て、次世代のグラボが登場するまで待った方がいいかもしれません。

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