ハイビジョンの弱点
Last update 2007/04/17 20:51
ハイビジョンビデオカメラには大きく分けて「HDV形式」で保存するタイプと「AVCHD形式」で保存するタイプに別れます。
保存形式
HDV形式
私が購入した、SONYのハンディカムHDR-HC3がこの形式に当てはまります。
今までのDVテープ(miniDV)に保存が出来、動画をMPEG2で圧縮して記録します。
現在発売されているDVテープを使用するハイビジョンビデオカメラはこのタイプになります。
AVCHD形式
8cmDVDのように容量が小さいメディアに長時間撮影できるようにするためには、MPEG2のような圧縮だとほんの数分しか撮影できません。
そこで、H.264方式というMPEG2以上の高圧縮でありながら、画質は同等の新しい圧縮方式を採用しました。
HDV形式がビットレートが25Mbpsという高ビットレートに対し、AVCHD形式では5~15Mbpsで同じような画質を得られるそうです。
こちらは保存メディアに、DVDやHDD、そしてSDカードを用います。
色々なサイトや雑誌のレビューを見てみると、若干HDVの方が高画質という意見が多いようです。
H.264は、最も新しい映像圧縮方式で他の圧縮方式と比べて、圧縮率が高い割に映像がきれい。というメリットがあります。
同じ画質を得られる圧縮方式に、WMV(Windows Media Video)があります。
私の場合、カメラとPCをiLinkで繋ぎ、DV形式で取りこんでいるんですけれど、ファイルサイズが莫大になってしまうので、WMVに圧縮するんですけれど、やっぱり画質が劣化してしまうんですね。
AVCHDの画質を見たことがないので、何とも言えませんがより高画質で保存するのであれば、HDV形式、つまりテープを使うタイプの方がいいかもしれません。
圧縮方式による画質の違いは、「保存形式による比較」にまとめてあります。
とはいえ、AVCHD形式では、DVDやHDDを使用するため巻き戻しが必要ないというメリットがあります。
ハイビジョンの弱点とは
再生させる機器がない
ハイビジョンビデオカメラとして最初にヒットしたSONYのハンディカムHDR-HC1が登場して1年半以上が立ちましたが、実は、撮影した映像を再生させるには、カメラの本体かパソコンがないと再生させることが出来ません。
特にDVテープやHDDは、本体のカメラがないと、いったん他の機器に取りこまないと再生できません。
DVDに記録するタイプも、AVCHDに対応したDVDプレーヤーでないと再生できず、Blu-rayプレーヤーでないと再生できないようです。
これがハイビジョンの弱点です。
私も購入当時は、おもしろくてあれこれ撮影したのですが、きちんと見るにはパソコンに取り込んでWindows Media Playerで再生しなければなりません。
サイズが大きい
私の場合は、テレビがないので何を見るにもパソコンなので、この点は別に不満はないのですが、何しろ一つの映像を取りこむとファイルサイズが非常に大きいものになります。
たとえばたった15分の映像が、3,400MBほどあります。
これでは、いくらHDDが大きくてもそのうちパンクします。
そこで、DVD-Rに保存していっているのですが、実は、WindowsXPでは4,000MB(4.0GB)以上のファイルはDVDに焼くことが出来ません。
DVD-R自体は4.7GBまで記録することが出来るのですが、4.0GB以下のファイルと0.7GBのファイルのようにファイルサイズを4.0GBより小さくしないと焼くことが出来ないのです。
これは非常にやっかいで、実際に取りこんでみないとファイルサイズがわからないので、かなり苦労しています。
またDVDに焼くとしてもせいぜい20分程の映像しか保存できません。
パソコンにDV形式で取りこんだ場合、たった15分程の映像でこんな大きなファイルに・・・。
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2007/04/17 20:51 | | |