接続用端子
Last update 2008/02/05 18:35
※ ハイビジョンビデオカメラSony HC3と24インチパソコン用液晶モニターをHDMI端子で接続したところ
24インチパソコン用液晶モニター
しばらく購入するつもりはなかったんですけれど、オークションを眺めていたら、24インチのDELLの液晶モニターが5万円台で出品されていました。
解像度でもちらっと書きましたが、最近の液晶テレビはパソコンとの接続が可能な製品が多いです。
考えてみれば、パソコン用のモニターも液晶だし、薄型テレビも液晶。
同じ仕組みのような気がします。
ところが、実際には微妙に違うようで、たとえばパソコン用のモニターでは24インチで1920x1200ピクセルという解像度を実現出来ますが、液晶テレビでは37インチでないとこの解像度は実現出来ません。
ちなみに、ハイビジョンとは1080ピクセル以上の映像を指し、ミニDVテープに記録するハイビジョンビデオカメラ(HDV)は、1440x1080ピクセル。
SDカードやHDDに記録するAVCHD方式のハイビジョンビデオカメラでは、1920x1080ピクセルで映像を記録することができます。
(スタンダード画質のカメラや、DVDは720x480ピクセル)
さらに、地デジも1440x1080ピクセルです。
実は、ハイビジョンの映像と解像度はあまり関係ありません。
たとえば、1440x1080ピクセルで撮影した映像は、1440x1080ピクセルのモニターで見ないと本領を発揮出来ないかというとそんなことはありません。
テレビ(TV)と繋ぐ AV端子でも書きましたが、720x480ピクセルのブラウン管にも適切に縮小されて見ることが出来ます。
ただし、パソコンのモニターとして使う場合は、1920ピクセルという超高解像度は作業スペースの長さという意味で、重要な意味を持ちます。
端子
ビデオテープが誕生してから、ほんの一昔前までは映像を出力するケーブルや端子は、コンポジット端子(俗に言うAV端子)やS端子しかありませんでした。
ところが、最近はハイビジョンの普及と共に映像用の接続用端子も色々な物が出てきたようです。
今回は、それら端子をまとめてみました。
実は、この端子による違いが今回はっきりしたのです。
このケーブルはおなじみですね。
もうVHSが誕生した頃から今でも現役で活躍しています。
歴史が古い分、画質はあまり良くありません。
今でも、どのビデオデッキにもこの端子はついていますね。
これもおなじみですね。
コンポジット端子より若干映像が綺麗になる・・・程度ですが、ビデオデッキ同士の接続にはこのS端子を使っている人も多いと思います。
ちなみに、この端子はHC3にはついていません。
このミニD-Subコネクタは、パソコンとモニターを繋ぐための端子です。
パソコンとの接続は、ほとんどがこの端子を使います。
欠点としては、コードが非常に太くなってしまう点でしょうか。
ぱっとみ、コンポジット端子に似ていますが、この3つで映像を送入信します。
アナログ信号ですが、非常に高画質です。
ただし、3つに別れているため取り扱いがめんどくさいので、次のD端子と呼ばれる端子が誕生しました。
Wikipedia
従来は、コンポーネント映像信号(SD信号専用は「Y/Cb/Cr」、HD信号にも対応した端子なら「Y/Pb/Pr」と表記される)を伝送するためにコンポーネント端子を用いていたため、入力側・出力側それぞれ3つの端子の間を計3本のケーブルを使って接続する必要があった。これを1本のケーブルで接続できるように端子を1つにまとめたものがD端子である。また、コンポーネント映像信号だけではなく、走査線数・走査方式・アスペクト比を切り換えるための識別信号の伝送も可能になり、プラグ挿入の検知機能も付いた。
他の端子と違い、さらにD1~D5に別れています。
数値が大きくなるにつれて高画質になります。また上位互換があるようです。
つまり、D5であれば、D4以下にも対応できると(一部には互換性を持っていない商品も販売されている。その為、購入する際には注意が必要である Wikipediaより)。
DVI端子にもいくつか種類があるようで、大きく分けるとデジタル(DVI-D)とアナログ(DVI-A)、そしてパソコンで用いられているデジタル・アナログ兼用(DVI-I)になります。
今回購入したモニターはDVI-D端子がついているのですが、じつはこのDVIという端子、パソコンとの接続用に企画されたもので、ハイビジョンビデオカメラや地デジチューナー側にはついていません。
そこで、次に紹介する家電で唯一のデジタル方式のHDMIを変換するケーブルを使えば接続できます。
一番上の写真は、ハイビジョンビデオカメラHC3のHDMIとモニターのDVI-Dをこのケーブルで繋げたものです。
ハイビジョンビデオカメラからデジタルのままテレビ、もしくはモニターに表示させるには、HDMIで繋ぐか、このようにHDMIとDVI-Dで繋ぐことになると思います。
これからの本命となりそうなデジタル方式の端子です。
これ以外にデジタル方式のものとしては、上であげたDVIでもDVI-Dと呼ばれる物だけです。
またDVI-Dがパソコンとの接続用なものにたいして、HDMIは家電同士を繋げることを目的として企画された端子です。
アメリカでは、このHDMI端子がついていないテレビは売ってはならないんだとか。
日本では独自規格のD端子(アナログ)というものが登場し、HDMIとD端子、どちらが主流になるかはまだわからないようですが、D端子はデジタル著作権等の暗号化(HDMIはPCとディスプレイの接続標準規格であるDVIに、音声伝送機能や著作権保護機能(デジタルコンテンツ等の不正コピー防止)、色差伝送機能を加えるなどAV家電向けにアレンジした物で、2002年12月にHDMI 1.0の仕様が策定された)に対応していないため、おそらく地デジではこのHDMIが主流になると思われます。
さらに、このHDMIで繋げるととんでもなく綺麗に写ります。
画質と端子の違い
上の各端子の紹介は、上から下に行くにつれて新しい規格で画質も良くなっています。
ただし、コンポーネント・D端子・HDMIに関してはほとんど区別がつかず、テレビやモニターの性能次第のようです。
理論的には
HDMIとD4端子はどっちがキレイ?ハイビジョンハンディカム「HDR-HC3」と「BRAVIA」で画質比較! 2006.3
どちらの接続も1080iで出力していますから、違いはほとんど出ません。もしHDMIとD端子で映像に違いが出るとすれば、テレビの性能による違いでしょう。D端子を使うとアナログ信号で映像が送られ「アナログ=デジタル変換回路」によりデジタル信号化されテレビに表示されます。アナログ=デジタル変換回路の能力が低いと、ストレートにデジタル処理されるHDMIに比べ画質が落ちます。
実際には
今回、ハイビジョンビデオカメラと地デジチューナー付きDVDレコーダーに繋げてみました。
この24インチモニターは、パソコン接続用のモニターなので、HDMI端子はついていません。
なので、HDMIをDVI-Dに変換するコードで接続しました。
ハイビジョンビデオカメラで写したものは、画面いっぱいに表示させるとあまり綺麗じゃないようです。
左の画像のようにギザギザが目立ちます。
なぜかな。と思ったら、画面いっぱいに表示させると1920x1200ピクセルになるためなんじゃないかな。と。
私の持っているHC3は、1440x1080ピクセルで撮影するので、比率もおかしくなるし拡大されてしまってギザギザが目立つようです。
静止画だとわかりにくいかもしれませんが、縮小させてみると鮮やかになりました。
さて、これ以外にも地デジを繋げてみたりしたんですけれど、S端子に比べてものすごく高画質です。
もうS端子がスタンダード画質としたら、HDMIはそれこそハイビジョン画質って感じ。
次回以降、その違いもレポートしようと思います。
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