HD Rec
Last update 2007/11/18 16:59
パナソニック ディーガ 4倍録りでも書きましたが、今まではDVDプレーヤーで再生できるようにDVD-Rに保存すると、ハイビジョン画質から、スタンダード画質へ変換されてしまいました。
これは今までのDVD規格(DVD-Video)がハイビジョンに対応していないためですが、次世代DVDである「Blu-Rayディスク」や「HD DVD」であれば、ハイビジョン画質に対応しているものの、いまだに高嶺の花のせいもあってなかなか普及しづらいという問題を抱えています。
DVD自体は、プレーステーション2の登場によって一気に普及しました。
Blu-Rayディスクもプレーステーション3に搭載されて一気に普及するかに思えましたが、任天堂のWiiやマイクロソフトのXBOX360の登場によって、思うように普及していないのが現状です。
VHSとβ規格の再発ともいわれたBlu-RayディスクとHD DVDですが、ここへ来てBlu-Rayディスクの方が優位に立っているようです。
ただ、今言った通り、現行規格のDVDの方が圧倒的に多いため、次世代DVDが標準になるのはまだまだ先なんじゃないかと思います。
DVD-Rにハイビジョン画質で保存する
AVCREC
ところで、パナソニック ディーガ 4倍録りを使うと、DVD-Rにハイビジョン画質で保存することが出来るということを書きました。
この方式はAVCRECと呼ばれ、なにもパナソニック独特の規格ではなく、Blu-ray Disc Association(BDA)により規格化されており、今後この方式に対応したDVDレコーダーも登場してくると考えられます。(2007年11月現在は松下産業のみ)
このAVCRECに対応したDVDレコーダーを使用すると、DVD-Rにもハイビジョン画質で保存することが出来ますが、HD DVD陣営もこのようなDVD-Rにハイビジョン画質で保存する方式を持ち出してきました。
HD Rec
それがHD Recと呼ばれる規格で、こちらはDVDフォーラムに提案し策定されているので、こちらも対応した機器が登場すれば、色々なメーカーから発売されているプレーヤーで再生できるようになると思われます。
現在、東芝から登場する RD-A301が、HD Rec初対応のDVDレコーダーで、HD DVD記録にも対応し、実売価格は10万円前後になるとみられています。
新企画のメディアを採用したレコーダーが普及し出す価格帯が10万円以下かどうかが目安だと思うので、このRD-A301の登場によって次世代DVDの規格争いの結末がまたわからなくなってきたような気がします。
最終的にはすべての規格に対応した規格のレコーダーが登場しそうですが・・・。
RD-A301
さて、このRD-A301。
地デジ対応はもちろんのこと、映像ビットレートは3.4Mbpsから17Mbpsまで選択することが出来、最低画質の3.4Mbpsであれば、1層DVD-Rなら2時間15分、2層なら4時間18分のフルHD記録が可能。
最低画質とはいえ、3.4MbpsというとGyaOよりもきれいな画質なので、日曜ロードショーのような映画を1本まるまるハイビジョン画質のままDVD-Rに保存できるのはかなり魅力的なんじゃないかと思います。
今は DVD-R 50枚入りだと、一枚あたり50円近くなので(Blu-Rayディスク1枚は1000円ほど)かなりお得なんじゃないかなぁと。
ハイビジョンビデオカメラとの連携
ただし、仕様をみると、i.LINKは搭載しているもののDV対応と言うことなので、HDVやAVCHDのハイビジョンビデオカメラを繋げて・・・というような使い方には対応していないようです。
HD DVDは、Blu-Ray Diskに比べて製造コストが安いといわれていますが、もう少し記録メディアの価格が下がってきたら、まちがいなく買い・・・だと思うんですよね。
というのも、地デジ対応のレコーダーを買うとわかるんですけれど、DVD-Rだと記録時間が短すぎ!
1枚に1~2時間しか録れないので、画質は多少悪くても1枚に4~5時間録れるような次世代DVDがはやくほしいんですよね~。

関連記事
|