HDVとAVCHD初級編

ハイビジョンを記録する方式には、HDVとAVCHDがあります。HDVは主にDVテープに記録するタイプ

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HDVとAVCHD初級編

Last update 2007/06/03 23:04

 

 

AVCHDでの保存には、AVCHDでDVD-Rへ保存する VideoStudio編を参考に。

私の購入したSONYのハンディカムHDR-HC3のカタログを見ると、HDV1080iという単語を見かけます。
かたや同じSONYのHDR-SR1を見ると、AVCHDという単語を見かけます。
いったいこの二つの規格の違いは・・・?

HDVとAVCHDの違いについて

単純に二つの規格を比較すると、違いとしては記録メディアに「DVテープ」を使用するか、「HDDやDVD-R」を使用するかの違いがあるようです。
DVテープを使用するビデオカメラはHDVで、HDDやDVD-R、そしてSDカードに記録するタイプはAVCHD

HDV

HDVとは、キヤノン、シャープ、ソニー、日本ビクターの4社が作成した規格で、ハイビジョン画質の動画をDVテープに記録するための記録方式の規格名称です。
映像の圧縮にMPEG2を使用しており、60分のDVテープSD(スタンダード画質)のビデオカメラと同じ60分撮影することが出来ます。

iLinkでパソコンとつなげることによって、HDV画質を取りこむことが出来ますが、MPEG2形式でしか取りこめないようです。
ただし、たいていのビデオカメラはHDVをDVに変換する機能を持っていて、DVで出力すると取りこむときに、DV-AVIやMPEG、WMVといったファイル形式でも保存できるようになります。
このときにDV-AVIで保存すると、HDV→MPEG2で保存した場合とほぼ同等な画質が得られるようです。
WindowsXPでは、iLinkをつなげると自動的に取りこむためのウィザードがはじまりますが、HDVのままだと取りこむことが出来ません(VideoStudioのようなビデオ編集ソフトを使用すれば、HDVのまま取り込める)
Windowsビスタでは、HDVに対応しているようです。

なお、当サイトではDVテープに記録するタイプのビデオカメラを中心に、パソコンに取り込む方法を紹介します。

AVCHD

AVCHDは、松下とSonyが作成した記録フォーマットで、MPEG-4 AVC/H.264で映像を記録します。
今のところDVテープに記録するタイプのビデオカメラでは、このAVCHDは採用されていないようです。

8cmDVD-Rに記録するタイプは、このAVCHDを採用していることが多いのですが、この方式で記録した場合、AVCHDに対応していないDVDプレーヤーでは再生することが出来ませんので注意が必要です。
これは、DVD-VideoがMPEG2というコーデックで映像が圧縮されているのに対して、AVCHDではAVC/H.264というコーデックを使用しているためです。
簡単にいってしまえば、プレステ2のゲームDVDをパソコンやDVDプレーヤーに入れても再生されないようなものです。
同じDVDとはいっても、記録されているファイルが対応していないと再生出来ません。
現在AVCHDに対応しているプレーヤーは、プレイステーション3やブルーレイディスクプレーヤーといった次世代DVDプレーヤーになるので、AVCHDでハイビジョン画質のまま保存されたDVDを見るには、これらが別途必要になってきます。
Sonyのサイトによると、AVCHDの映像をブルーレイディスクで再生させるには、MPEG2へ変換する必要があるようです。

パソコンに取り込むには

パソコンに取り込んで再生したり編集したりする場合は、HDVでもAVCHDでもどちらでも可能です。
HDVではカメラの方でDVに変換すればWindowsXPでは標準で対応(SP2以降)していますし、HDVでもWindows Vistaや専用のソフトがあれば取りこむことが可能(詳しくは、VideoStudioハイビジョンビデオカメラからパソコンへ取りこむを参考に)ですし、AVCHDの場合は、Windows自体対応していませんが、専用のソフトがついてくるようなので不都合なことはないでしょう。

速度

ただし、HDVやDVの場合は、転送速度が再生速度(60分の映像なら60分)以上の早さで取りこむことができないのに対し、AVCHDの場合、記録メディアがHDDやDVD-R、そしてSDカードなので再生速度の半分から1/4程度の速度で取りこむことができるようです。

ケーブル

HDVやDVでは、パソコンとの接続に「iLink」を必要とします。
たいていは、カメラについてきてないことが多いので、別途購入しておいた方がよいでしょう。

それに対して、AVCHDでは内蔵HDDの場合はUSBが必要ですが、DVD-RやSDカードの場合はそのままパソコンのDVDプレーヤーやカードリーダーに挿入するだけなので便利と言ったら便利かもしれません。

どっちがお勧め?

パソコンに転送することだけを見ると、AVCHDの方が速度の面で有利なようです。

HDVとAVCHD

私自身は、まだこのAVCHD方式で記録するタイプのカメラは触れたことが何とも言えないのですが、機会があったら取り込み方法等を紹介したいと思います。
AVCHDに関しては、ソニーのこのページに詳しく載っています。
音声をDolby Digitalで記録するため、5.1ch対応らしいです。

画質をとるなら、HDV。
音声や使い勝手を考えると、AVCHDでしょうか。
うーん。どちらも甲乙つけがたい・・・。
HDVとAVCHDでも、この辺の違いを私なりの感想を交えて書いているので参考に。

なんかこうやってみてみると、再生の面やパソコンに取り込む手間等がかかるような印象を受けるかもしれませんが、実際にやってみると感覚としてはデジカメで撮影した画像をパソコンに取りこんだり編集する感覚。
実際HDVに関しては、単にとりこむものが動画か画像かの違いでしかないし、きっとAVCHDに関してもそうなんじゃないかなと。
ただし、当然の事ながら動画と静止画ではデータ量が全然違うので、それなりのスペックを持ったパソコンでないと厳しいかなぁ・・・。
私のCore 2 Duoでも、編集時イラッとさせられることがあるし、HD画質を保ったままWMVやMPEGに変換すると重い重い。w

 

にほんブログ村 PC家電ブログ 家電・AV機器へ 2007/06/03 23:04 | このページのトップへ | コメントを書く | 管理

 
 
 
 

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