記録メディアはどれにする?
Last update 2007/04/16 07:41
現在(2007年初頭)、ハイビジョンビデオカメラには、
する3タイプのものが売られています。
今までは、Hi8テープやVHS、それからDVテープという具合にすべてカセットテープメディアでしたが、現在は全く仕様の異なった3タイプに別れています。
では、いったいどのタイプを選んだ方がよいのでしょうか。
それぞれの特徴と、私の目から見た選択ポイントを紹介したいと思います。
DVテープ
SonyのハンディカムHC7や私の購入したHC3、CanonのiVIS HV20などがあたります。
特徴
このDVテープは、スタンダード画質のビデオカメラで使われていたものと全く同じものが使えます。
私が以前使っていた、スタンダード画質のビデオカメラのCANON DM-FV300もこのDVテープを使用しています。
Sonyからハイビジョン用と書かれたDVテープも発売されていますが、DVテープであればハイビジョン画質を保存することが出来ます。
一本のテープに保存できる時間は、だいたい60~80分程度で、1本あたり200~400円程度で売られているようです。
長所
さて、このDVテープを記録メディアに使うハイビジョンビデオカメラのメリットですが、他のメディアに比べメディア自体の値段が安価な事があげられます。
8cm DVD-Rでは1枚あたり400~500円程度しますし、あとで詳しく書きますが8cm DVDでは20分程度しか撮影できません。
HDDタイプのものは、交換自体が出来ませんし。
それと、過去使っていたDVテープが再生できる点もメリットかもしれません。
昔撮り貯めたテープを無駄にすることがありませんし。
それと、私がHDR-H1を使用して感じたのが、DVテープの大容量と高画質です。
HDR-H1を使って20分程、撮影し、PCにハイビジョン画質のまま(MPEG2形式)ダビングしました。
すると、4GBほどのファイルサイズになりました。
ということは、60分テープには、約12GB程度の動画を記録できることになります。
DVD映画なんかだと、2時間映画で8GB程度と考えると、この1時間で12GBというのは圧倒的な高画質ということがわかると思います。
それと、心なしか3つのタイプの中で一番安い気がします。
他のメディアのタイプに比べ、1万円程実売価格が安いような・・・。
短所
短所は、3つのタイプでは最も旧式なカセットテープを使うため、出し入れに時間がかかるということと、巻き戻し等に時間がかかるということです。
DVDもHDDも巻き戻しに関しては、一瞬で終わるのにテープの場合は60分巻き戻すだけでかなり時間がかかります。
撮影しているときはそれほど気になりませんが、いざPCへダビングしたり、撮影したものを確認する場合なんかに非常にストレスになります。
それと、ヘッダがテープに接触するのと、駆動部が大きいのでたぶん3つの中で一番壊れやすいんじゃないかな。と。
たとえば、テープが取り出せなくなった・・・とか、ヘッダが磨り減ってきた・・・とか。
あとは、撮影後、鑑賞するのはテープだけ。というのであれば、問題ないんですけれど、パソコンに取り込んだり、DVDに焼いたりする場合にけっこう手間がかかります。
このパソコンに取り込む方法は、きちんとやらないと画質がかなり劣化してしまうようなので、今後詳しく紹介していきたいと思っています。
8cm DVD
8cm DVDを記録メディアとして使っているタイプも多くなってきたような気がします。
ただし、2.5GBという中途半端な記録サイズと、HDDという強力な記録メディアがある現在、あまりDVDタイプを選択するメリットはないかもしれません。
とはいえ、撮影したビデオをすぐにテレビ+DVDプレーヤーで見たい。とか、パソコンなんて持っていない。とか、難しいことはよくわからない。画質よりも手軽さで選びたい。というのであれば、このタイプが最もお勧めです。
※ 注意!
8cm DVDに記録するタイプのハイビジョンビデオカメラは、AVCHDという規格で記録するため、AVCHDに対応していないDVDプレーヤーで再生させると、再生されないだけではなく取り出せなくなる場合があるので注意。
Playstation3や最新のBlu-ray Discプレーヤーでは対応しているようです。
詳しくは、各カメラのサイトをごらんください。
長所
撮影したものを別のDVDプレーヤーですぐに鑑賞することが出来るのは、このDVDを採用するビデオカメラしかありません。
難しいことはわからない!とにかくかんたんにすぐに見れるようなカメラがほしい!
というのであれば、このタイプ。
別のページで詳しく書きたいと思いますが、実は、DVテープやHDDに保存したハイビジョンビデオをDVD-R等にコピー(焼くともいう)するのはけっこう手間がかかります。
手間がかかるだけだったらいいんですけれど、画質がかなり劣化します。
私の場合、パソコンにVideoStudio10を使って取りこんでいます。
このソフトは、編集だけじゃなくDVDに焼いてくれる機能も持っているんですけれど、DVD化するとかなりが質が低下するんですね。
私の場合は、パソコン上だけで見るんでわざわざDVD化しなくていいのですが、DVDで配布したい。なんていう場合は、どうしても劣化は避けられません。
なので、はじめからDVDに焼くこのタイプであれば、(割と)高画質なレベルでDVDに焼けると思います。
また、テープと違ってそれほど駆動部分が大きくないのと、ヘッダがメディアに接触しないので、壊れにくさという点でテープを上回ると思います。
それと頭出しの素早さですね。
DVDビデオのように、かんたんに頭出しが出来ます。
短所
8cm DVDの短所はなんといっても記録時間の短さです。
最高画質で記録すると、8cmDVD-R1枚に15~20分程しか撮影できません。
それと、DVD-Rを使った場合は、一度記録すると上書きをすることが出来ません。
またランニングコストも高く、テープが1本200円~なのにたいし、1枚400円~するようです。
HDD
おそらく3つの中で最もお勧め。
HDDタイプでは、ビクターのGZ-HD7がありますが、容量も60GBあり、フルハイビジョンも撮影できる超お勧めビデオカメラ。
私の場合、値段の安さでついSony ハンディカムHC3を購入してしまったのですが、あとになって後悔・・・。
ま、ここでHDDタイプがどんなもんか詳しく見ていきます。
長所
なんといっても30~60GBという大容量です。
GZ-HD7はの仕様を見てみると、フルハイビジョンで60GBまるまる使うと5時間撮影できるそうです。
1時間あたりにかんさんすると約12GB。
先ほどのDVテープ1本と同じぐらいですね。
ということは、DVテープ5本がまるまる入ってしまっている状態。
で、テープと違って巻き戻しという最もめんどくさい作業がありません。
頭出しもかんたんなら、不要になった動画もワンタッチで削除することが出来ます。
それと、高速にパソコンに転送できるという点も見逃せないですね。
テープの場合は、録画時間そのままかかりますが、ソフトを使うことによってあっという間に転送できるようです。
短所
短所としては、メディア自体が交換できないので、ある程度貯まったら必然的に他のメディアにダビングしないといけない点です。
それ以外の短所はあまりないですね。
ただ、最も後出のメディアだけあって、あまり出回っていないようです。
そのため、購入するにしてもまだ値が張るようです。
お勧めは?
より高画質で残したい。というのであれば、DVテープに記録するタイプをお勧めします。
DVD-Rに記録するタイプと違って、ほとんど圧縮せずに記録するためかなりの高画質を期待できます。
ただし、DVD-Rにダビングして友人なんかに配ったりする場合や保存する場合は、ちょっとめんどくさい処理や編集が必要です。
また、大量に、そして頻繁に撮影する場合もDVテープに記録するタイプがお勧めです。
ネットで捜せば、5パック入って1,000円以下なんていうお店もあるので(ただし、送料も含めると近所の電気店で買った方が安い気が・・・)、仕事柄・・・とか、大家族で・・・なんていう場合はDVテープがお勧め。
それに対して、難しいことはよくわからない。なるべく簡単に保存できる方がいい。なんていう場合は、8cm DVDがお勧め。
記録したものが、即、DVDプレーヤーやプレステ等で再生できるので、ビデオカメラを持っていない友人や親戚に見せる場合も、記録したDVD-Rを渡すだけ。
なので、あまり画質にこだわらないけれど、とにかく簡単に保存できるようにしたい。というのであれば、DVDに記録するタイプが最もお勧め。
撮影した作品をいろいろ編集したい。というのであれば、HDDタイプが最もお勧め。
不要なシーンを削ったり、様々なシーンを選び出して1枚のDVDに納めたり、パソコンに保存したり・・・という場合は、巻き戻さなくてもいいHDDタイプが簡単です。
それと、機種によっては60GBのHDDを積んだものもあるので、あまり頻繁に使わない。というのであれば、HDDにどんどん記録するだけで見たいときだけすぐ選んでみることが可能。
個人的には、次に買うとしたらこのHDDタイプですね。
別のページで詳しく説明しますが、ハイビジョンの高画質をそのまま楽しむ場合は、DVDでは圧縮しないと収まりません。
んで、この圧縮ですが・・・
ハイビジョンレベルの画質になると、ちょっとでも圧縮するとその差が歴然としてきます。
もうこの辺は、いろいろ試しましたが、ちょ~~~っとでも圧縮すると鮮やかさというか・・・、全然違うんですね。
なので、より高画質で保存したい場合は、テープかHDDタイプですね。
そのうちHD DVDやブルーレイDVDのような次世代DVDを使用したタイプが出てくると思いますが、まだまだ先の話でしょう。
現時点では、私の中ではHDDへ記録するタイプが一番お勧め・・・かなぁ。
なるべく60GB以上のものがいいですね。
でも、手軽さを考えると8cm DVDも捨てがたいし・・・。
テープが安いDVテープタイプもいいし・・・。うーん。
現時点では、HDDが一歩抜き出ていますが、どれも甲乙つけがたいですね。
あ、ちなみにそれ以外にSDカードに記録するタイプっていうのもありますが、これは完全にパソコンで鑑賞する人向けですね。
駆動部分が全くないので、最も壊れにくく揺れに強いタイプです。
あまり種類はありませんが、今後、SDカードの価格の下落がもっと激しくなれば、候補に入れてもいいかもしれません。
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2007/04/16 07:41 | | |