インフォリチウムバッテリ
Last update 2007/06/02 20:17
今現在発売されているハイビジョンビデオカメラは、標準で付属してくるバッテリーを使用すると、たいてい1時間の撮影ができる機種がほとんどのようです。
ハイビジョンビデオカメラの場合、ミニDVに記録するタイプは1本のテープで約60分。
DVD-Rに記録するタイプで約20分。
HDDに記録するタイプが約8時間(Sony SR7)撮影可能なので、HDDタイプでなければそれほど不足に感じないかもしれません。
ところが、旅行や運動会のような半日行事なんかを撮影する場合は、とてもじゃありませんが標準のバッテリー1つでは足りません。
私も、庭を撮影したり、近所を撮影したり・・・だけでは物足りなくなってきて、ドライブがてら撮影しに行ったりするようになったら、とてもじゃないけれど足りません。
そこで、新しくバッテリーを購入することにしたのですが、標準付属のバッテリーは容量が1016mAh程度なのにたいして、今回購入したバッテリーは倍以上の2500mAh。
時間にして約208分の連続撮影ができるようになりました。
2500mAhというとかなりの容量に思えます。
ところが・・・
最近の単三電池型の充電式ニッケル水素電池は、2300~2500mAhのものが登場してきています。
大きさを比較してみると、歴然。
これだけ体積が違うのに、容量はほとんど同じ・・・。
これなら、こんな大きなバッテリーじゃなくて単三型のにすればいいのに・・・。
メモリ効果
充電電池なんかでよくいわれるのが、「メモリ効果」といって使い切らない状態で充電を繰り返すと、だんだんと容量が減ってくる・・・という現象です。
私もハイビジョンカメラが安くなったとはいえ、まだまだ高嶺の花。
せっかく買ったのだから、バッテリーをなるべく空にしてから充電するようにしていました。
リチウムイオン電池
ところが、よくよく調べてみると、ビデオカメラに使用されているバッテリーは「リチウムイオン電池」という充電電池のようで、ソニーはこれを発展させた(?)「インフォリチウム電池」というものを使用しているようです。
インフォリチウム電池は、これに対応した機器を使用することによってバッテリーの残りの容量を「分単位」で表示させることができます。
これはけっこう便利な機能で、携帯電話のように4段階表示だと実際にはどれくらい残っているのかがよくわからなくて、肝心なときに電池切れ・・・なんてことになりますが、分表示で知ることができれば、それに対応した撮影方法をとることができます。
ニッケル水素電池との違い
さて、先ほどの乾電池型の充電電池とどう違うのでしょう。
実は、リチウムイオン電池には以下のような特徴があるようです。
- ニッケル水素電池の場合、放置しておくと自己放電してしまうが、リチウムイオン電池はこの自己放電が少ない
- メモリ効果がないので、使い切らなくて充電してもかまわない
- 寿命が長い
といったメリットがあるようで、その分ニッケル水素に比べ高額で、大型になってしまうようです。
どっちがどっちということは言えませんが、どうせだったら単三電池も取り付けることができるアダプターがあってもいいんじゃないかなぁ。と思うのですが。
とはいえ、ちょっと使ったらすぐに充電して常に満タンのままにしておけるのはいいかもしれませんね。
ちなみに、最近の携帯電話もリチウムイオン電池を使用しているようで、私の911SHもリチウムイオン電池でした。
容量は940mAh。
もしこれがニッケル水素電池だったら、2000mAhぐらいあったかもしれませんね。
Canon FV300もリチウムイオン電池を使用しているようです。
画像奥からCanon FV300付属のバッテリー。
中央が、別途購入したSony NP-FP90互換バッテリー。
右がSonyの単三型充電式ニッケル水素電池。
参考サイト
リチウムイオン電池
Sony バッテリー
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2007/06/02 20:17 | | |