デジカメとビデオカメラの違い
      Last update 2007/06/16 09:24           
          
デジタルカメラも、ハイビジョンビデオカメラも仕組みはほとんど同じです。 
レンズから光を取り入れ、撮像素子で光をデジタル化し、搭載されたCPUが適正な色を付けテープやSDカードといった記録メディアに保存していきます。 
ただし、ビデオカメラは画像ではなく動画として連続して保存していくという違いがありますが。 
ビデオカメラで撮影
メリット・長所
なので、当然ハイビジョンビデオカメラでもデジタルカメラのように、写真を撮ることができます。 
しかも、ビデオカメラは「ズーム機能」「接写機能」を兼ね備えているので、場合によってはデジタルカメラより使い勝手がいいことも。 
また、「電池のもちがいい」「液晶が大きい」というのもデジタルカメラ以上の使い勝手を提供してくれます。 
デメリット・短所
ただし、デジタルカメラと違ってどうしてもサイズが大型です。 
いくら小型化が進んだとはいえ、まだまだズボンのポケットに入れて気軽に出かける・・・というのは先の話のようです。 
それと、元々動画撮影を目的にしているため、写真撮影のための細かい機能が省略されています。 
たとえば、「ピント合わせが曖昧」だったり、「ホワイトバランスがあまり選べない」、「露出時間という概念自体がない」等々・・・。 
とはいえ、これからデジタルカメラも欲しいけれど、ビデオカメラも欲しい・・・なんて言う人や、あまり画質はこだわらないけれど、多機能の方がいい・・・なんて言う人には、デジタルカメラを買うよりは、少々お金をかけてハイビジョンビデオカメラを購入してしまった方がお得かもしれません。 
今回は、ハイビジョンビデオカメラSony HC3で撮影した写真と、デジタルカメラで撮影した写真とどれくらい差があるのか確認してみました。 
画質の良否を決める点
有効画素数はあまり関係ない?
あまりデジタル機器に詳しくない人は、私が撮影した写真を見ると決まってこういいます。 
「何万画素のカメラで撮影したんですか!?」 
何となく有効画素数が多いと、高画質な気がします。 
カメラメーカーも、たいてい有効画素数を前面に押し出してアピールしていますし。 
しかし、実際に画質の善し悪しを決めるのは、 
- 有効画素数
 
- 撮像素子の大きさ
 
- カメラに搭載されたCPUの性能と着色のアルゴリズム
 
- レンズ
  
になります。 
私もプロでもマニアでもないので、それほど詳しいわけではありませんが、実際に最も画質に影響してくるのは、撮像素子の大きさだと思います。 
有効画素数とは
有効画素数とは、画質の細かさです。 
撮像素子にびっちりならんだセンサーの数で、より多く敷き詰められていれば有効画素数も大きくなるわけです。 
ところが、撮像素子の大きさが変わらずに有効画素数を大きくしようとすると、このセンサー一つ一つを小さくしなければならず、感度とノイズが増加します。 
撮像素子とは
人間でいう網膜にあたる部分で、光をデジタルに変換するセンサーの集合体です。 
レンズに入った光は、最終的にこの撮像素子にあたり、デジタル化されます。 
フイルム写真でいうフイルムの部分にあたります。 
当然の事ながら、この撮像素子が大きければ大きい程画質が良く、また高画質です。 
大きさは、35mmフイルムカメラと比較され、35mmの大きさの撮像素子を持つカメラは、35mmフルサイズと呼ばれ非常に高価です。 
たとえるとしたら、切手をA3(297mm×420mm)サイズに拡大コピーするのと、A4サイズの写真をA3サイズに拡大コピーを考えてみます。 
切手のような小さなものを、コピー機で拡大すると当然、細部はぼやけてモザイクのような画像を見ているのと同じ事です。 
携帯電話に搭載された撮像素子は非常に小さいので、いくら有効画素数が高くなっても、画質は期待出来ないのはこのためです。 
また、撮像素子には、CCDとCMOSの2種類がありますが、CCDは高画質な反面、反応が遅く高価といった短所が。 
CMOSは低画質な反面、反応が早く安価といったメリットがあります。 
最近では、CMOSの性能も向上しているそうで、高価な一眼レフカメラでもCMOSを積んだものが多くなっています。 
ハイビジョンビデオカメラでは、連続して画像を撮影しなければならず、反応が早いCMOSが使われていることが多いようです。 
CPUとアルゴリズム
私が聞いた話では、デジタルカメラにしろビデオカメラにしろ、撮像素子でデジタル化されたデータには色がついていないそうです。 
なので、デジタルカメラには着色用のアルゴリズムを積んだプログラムとCPUが搭載されていて、瞬時に着色をおこなうそうです。 
よってフイルムカメラには「ホワイトバランス」というものがありませんが、デジタルカメラにはホワイトバランスを調整する機能がついているそうです。 
ホワイトバランスとは、白を白と見分けるための調整で、蛍光灯の下では白は青白く。 
電球の下ではオレンジがかって見えるため、デジタルカメラにこの色は白だよ。と教えてやる作業がホワイトバランスの調整となります。 
今回の実験でも、ホワイトバランスのアルゴリズムがカメラによってかなり違って来るというのがよくわかりました。 
また、携帯電話に搭載されたカメラも、搭載されたプログラムがかなり洗礼されてきているようで、有効画素数が低くてもかなり良質な画像をえられるようになったと思います。 
レンズについて
一眼レフカメラのように、カメラ本体とレンズが別々に販売されている事からわかる通り、レンズは撮影した写真に非常に深く関わってきます。 
さて、今回実際に画像を掲載して比較しようと思ったんですけれど、素人ながら無い知識で解説したところ、こんな長文になってしまったので実際の比較はデジタルカメラとビデオカメラ 画像比較で。 
  
      
      
      
  
       
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