DVとHDVで取りこんだ場合の比較

HDVのカメラは、パソコンに繋げたときDVに変換して出力することができます。今回は、DVで出力したときと、HDVで出力した場合の画質の比較を

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DVとHDVで取りこんだ場合の比較

Last update 2007/06/09 23:23

 

 

以前、保存形式による比較では、ハイビジョン画質そのままで保存したい場合は「DV-AVI」で保存する。と書きましたが、HDV形式(ミニDVテープに記録するタイプ)ハイビジョンビデオカメラの場合は、ミニDVテープにHDV形式で保存するため、DV-AVIで保存する場合はビデオカメラの方で「 MPEG2 → DV 」に変換してパソコンに出力しないと、DV-AVIで保存出来ません。
「切」にするとHDVのまま。「入」にするとDVに変換して送信される当然の事ながら、変換した場合は画質の劣化が起きるのですが、DV形式自体が圧縮率が低いため、それほど画質が劣化しないようです。
左の画像は、Sony HDR-HC3でパソコンに繋げたときに、DVに変換して出力するかどうかの設定画面です。
「入」の方を選択すると、パソコンにはスタンダード画質のカメラと同じ「DV形式」で出力されます。

さて、ではHDVのままパソコンに出力すれば、画質の変換がないわけで当然劣化もないんじゃないか。と。
今回、DVに変換させて出力した場合と、HDVのまま出力した場合とでパソコンに取り込んだ場合、どちらがどのぐらい画質がいいのか比べてみました。

DVとHDV

VideoStudio10でDVで取りこむ
下の画像は、ビデオカメラ側で「DV変換」させ、パソコンの方でVideoStudio10で「DV」で取りこんだ場合の映像の一部です。
マウスカーソルを重ねると、今度はHDVのまま取りこんだ場合の映像の一部です。

ハイビジョン映像

こうしてみると、「DV」で取りこんだ映像の方が、くっきり感があるような気がします。
逆に「HDV」のまま取りこんだ場合の映像は、全体的に「ブレ」ています。
上の画像は、その中でも最もぶれていないシーンを選んだのですが、コマ送りで見るとHDVで取りこんだ方は全体的に、ぶれているような・・・
あと、HDVのまま取りこんだ方は明るいですね。この違いは・・・?

HDVで取りこんだ場合
HDVのまま取りこんだ場合。ぶれていることがわかる。

DVで取りこんだ場合
DVで取りこんだ場合。同じシーン、同じ映像にもかかわらず、全くぶれていない。

どちらで取りこむ方がいいか

スタンダード画質のカメラの場合は、DVで取りこむしか方法がありませんが、ハイビジョンビデオカメラの場合は(Sonyのハンディカムであれば)、DVでもHDVでも取りこむことができます。
では、どちらで保存した方がいいのでしょうか。
DVとHDVの違いをまとめてみます。

DV

DVで取りこんだ場合のプロパティ

  • 映像のサイズが、720x480のスタンダード画質のサイズになってしまう
  • HDVのまま取りこんだ場合に比べて、ファイルサイズが1.5倍程になる
  • HDVに比べて、暗い映像になる
  • パソコンへの負荷は、MPEG2に比べかからないような気が・・・?

HDV

HDVで取りこんだ場合のプロパティ

インターレース

インターレースインターレースとは、テレビの場合ちらつきを押さえるために、画面を構成する走査線を一つおきに表示させる方式で、この方式をパソコンのモニターで表示させると、左の画像のように横シマが入った映像になります。
映画のDVDやHDVで取りこんだ場合も、動きの激しいシーンでこの横シマが目立つ場合があります。

DV-AVIの方がきれい?

何度も何度も再生させて見比べているのですが、どうもDV-AVIの方が若干、鮮やかなように見えるんですよねぇ~。
実際に動いているところを見てみないとわからないかもしれませんが、何十回見比べてみても、DV-AVIのほうがなんというか、生々しい感じ。
うーん。どういったらいいのか・・・。
DV-AVIの方は、ほんとに外が写っている感じ?っていえばいいのかなぁ。
ただし、若干ぼんやりとした感じにも感じるし・・・。
それは、740x480に縮小されているかもしれないし、原因はよくわかりませんが、ぼんやりしている反面鮮やかさがある方がDV-AVIという感じがする。
逆に、HDVの方は、何となく画質が悪いような気もする・・・。

負荷がかかりすぎ?

別のページで、ハイビジョンビデオカメラがどれくらいパソコンに負荷がかかるかについて詳しく載せたいと思いますが、実を言うとハイビジョン画質の映像は、現在発売されている最新のCPU、Core2Duoレベルでないと再生出来ません。
ハイビジョンを編集するパソコンの必要スペックは?でも書きましたが、Core2Duoの元となったPentium MのCPUのパソコンで再生させると、映像も音声もとぎれとぎれでとても再生出来ません。
これは、私のノートパソコンでもそうでしたし、友人のパソコンで再生させたときも、やはりハイビジョン映像は再生出来ませんでした。
私のデスクトップマシン(CPU:Core2Duo 6400)では、そういった現象はありませんが、実際は負荷がかかってるんじゃないか。と。
DV-AVIの方がきれいに見えるのも、そのせいなんじゃないかな。と。

結論

結論としては、どっちがどっちとは言えないですね。
たぶん今後は、AVCHD方式も加わってくると思うので、DV 対 HDV 対 AVCHD みたいな対比になってくるかもしれないし、最近ではフルハイビジョン(1920x1080ピクセル)のAVCHDのカメラも出てきているので、HDV対AVCHDになってくるでしょうし。
現時点では、フルハイビジョンのAVCHDが若干画質で一歩リードしているようです。

というわけで、DVで取りこむか、HDVで取りこむか・・・なんですけれど、もう好み次第。
DVで取りこむと、ファイルサイズが結構大きくなります。
それと、シーンごとにファイルが分割されてしまいます。
結局は、ハイビジョンを本格的に楽しむことができるようになるのは、もうしばらく先かなぁ。と。

 

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