ハイビジョンビデオカメラとHDDレコーダー
Last update 2007/06/24 19:04
私のこのブログを見て、色々な方が質問メールを送ってくるのですが、どうも皆さん「いかに高画質にDVDに保存するか」が、一番知りたいことのようです。
ただし残念ながら、DVDはスタンダード画質の規格なので、ハイビジョン画質にまま保存することはできません。
高画質に保存するには
DVDプレーヤーで再生できる方式で高画質に保存するには
それでも、DVDプレーヤーで再生できる形式で、より高画質に保存したい場合は以下の記事を参照してください。
パソコンで再生する方式で高画質に保存するには
パソコンで再生させるだけであれば、取りこんだファイルをそのままDVD-Rにデータファイルとして保存してしまえば、ハイビジョン画質で保存できます。
HDDレコーダーを利用する
さて、もっと簡単にそして確実にハイビジョン画質を保存する方法を紹介します。
とはいっても、以前紹介した、ハイビジョンビデオカメラとDVDレコーダーとを繋ぐになります。
今回は、もっと突っ込んで書いてみたいと思います。
まず、どのHDDレコーダーでもハイビジョンビデオカメラと繋げることができるか。というと、ある程度条件があります。
レコーダーと繋ぐための条件
- i.LINKを搭載していて、HDVで取りこめる事
- 地デジチューナー付きのハイビジョン対応のレコーダーであること
になります。
上から順に解説してみたいと思います。
i.LINKを搭載していて、HDVで取りこめる事
今のところ、ハイビジョンビデオカメラと他の機器とをダビング目的で接続するためには、i.LINKでないとダメなようです。
モニターに映し出すだけであれば、HDMI、コンポーネント端子が使えますが(S端子やコンポジット端子でも繋げられるが、かなりが質が悪くなる)、ダビングする場合はこれらの端子では対応していないようです。
んで、i.LINKで出力する場合は、DVもしくはHDVでないと対応していないので、カメラ側がミニDVテープに記録するタイプのカメラでないと(今のところ)HDDレコーダーに記録することができません。
8cm DVD-Rや、HDD、SDカードに記録するハイビジョンビデオカメラは、AVCHDという規格で、新しい規格ということもあって、まだ対応するレコーダーや機器が発売されていません。
おそらく2~3年もすれば、AVCHDに対応した機器が出てくると思いますが、今のところHDVでないと繋げられないようです。
地デジチューナー付きのハイビジョン対応のレコーダーであること
地デジも、HDVもMPEG2というコーデックで保存されます。
なので、ハイビジョン対応のHDDレコーダーでないとハイビジョン画質のまま保存できるか疑問です。
HDVカメラと繋ぐことができるHDDレコーダー
実際に、ハイビジョンビデオカメラとi.LINKで繋いでHDVのまま取り込めるレコーダーはまだそれほど無いようです。
確実に対応しているのは、シャープの製品とビクター、ソニーの一部のレコーダーのようです。
左の画像は、シャープのカタログの一部です。
どうも、シャープの製品ではHDV/DV入力端子に対応した機種ならHDVのハイビジョンビデオカメラからハイビジョン画質のままダビングできるようです。
左の画像も、シャープのカタログです。
HDV/DV入力端子というのが書かれていますね。
ただ、i.LINK(TS)入力端子という記述も見かけます。
HDV/DV入力端子は、i.LINKのことなのですが、なぜ別けて記述されているのか・・・
東芝のレコーダーは、DVに対応しているようです。
ちなみに私が購入した、VictorのDR-HD250も、HDVに対応しています。
ちょっと古い機種ですが・・・。
※ DR-HD250仕様
現在HDVに対応しているレコーダー
実は、HDVでとり込めるDVD/HDDレコーダーというのは、まだそれほど普及していません。
シャープではほとんどの製品で対応しているらしいのですが、HDVのハイビジョンビデオカメラを販売しているソニーでも、このHDV入出力ができる機種はあまり無いようです。
おそらく、今後、各メーカーも対応してくると思いますが、もしHDVタイプのハイビジョンビデオカメラをもっていて、今後地デジ対応レコーダーを購入するなら、シャープ製を第一候補に入れてもいいかもしれません。
ただし、シャープのブルーレイディスクレコーダーのBD-HP1はHDV/DV入出力に対応していないようなので、ブルーレイディスクレコーダーであれば、SonyのBDZ-V9かBDZ-V7を選択するしかないようです。
ブルーレイディスクは、1枚あたり25GBから50GBになるので、25GBのものにHDVのカメラから取りこんだ映像を2時間以上保存できるのですが、現時点でDVDのようなディスクにハイビジョン画質の映像をそのまま保存するには、これらブルーレイディスクレコーダーが普及するし、安くなるまで待たなくてはなりません。(現時点で20万~24万円ほどする)
HDDに保存
さて、長々と書いてきましたが、なにもDVDやブルーレイディスクに保存しなければならないということはありません。
ミニDVテープを使用するハイビジョンビデオカメラであれば、1本130~300円程度で販売しているミニDVテープに保存したまま、ブルーレイディスクが安くなるまで待ってもかまいませんし、最近のHDDレコーダーは500GB程あるので、DVDに保存しなくてもHDDの中に貯め込み続けてもいいと思います。
実際にHDDレコーダーで取りこんだ映像は、劣化がないのでHDMIで薄型テレビに繋げると、そのまま超高画質な映像を楽しめますし。
ただし、先ほどいった通りすべてのレコーダーがHDVに対応しているというわけではないので注意が必要です。
以下、現時点でHDVの取り込みに対応しているレコーダーです。
- シャープ
- DV-ACW60
- DV-ACW55
- DV-ACW52
- DV-ARW25
- DV-ARW22
- ビクター
- ソニー
- BDZ-V9 ※ブルーレイディスク
- BDZ-V7 ※ブルーレイディスク
- RDZ-D900A ※1
※1
ソニー家庭用DV方式、Digital8(デジタルエイト)方式のデジタルビデオカメラ(2006年9月末日までに日本国内で発売した機器。DCR-VX700/VX1000、DCR-PC7を除く)と、ソニー製デジタルHDビデオカメラ(HDR-FX1/HC1/HC3、QUALIA 002)でのみ接続動作を確認しています。また、MICROMV方式のデジタルビデオカメラのi.LINK端子(MICROMV信号)、および地上デジタルハイビジョンテレビ、地上デジタルチューナー、BSデジタルハイビジョンテレビ、BSデジタルチューナー、デジタルCSチューナーやD-VHSデッキのi.LINK端子(MPEG-TS信号)とは信号が異なるため、接続できません。テープへの書き戻しはできません
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2007/06/24 19:04 | | |