DVDレコーダーを利用してDVD-Rに保存
Last update 2007/12/10 02:55
ハイビジョンビデオカメラとDVDレコーダーとを繋ぐでも書きましたが、i.LINK用の端子を備えたDVDレコーダーであれば、ハイビジョンビデオカメラからハイビジョン画質でレコーダーのHDDに保存することができます。
※ただし、HDV（MiniDVテープに保存するタイプ）の場合
さらに、DVDレコーダーでDVD-Rに保存することもできます。
ハイビジョンビデオカメラで撮影した動画は、CPRM（コピーワンス）ではないので、一度HDDに記録してしまえば、いくらでもDVD-Rに焼くことができます。
二つのDVDモード
DVDがビデオテープから進化したように、ハイビジョンもDVDの次の世代の映像です。
つまり、DVDとハイビジョンは、ビデオテープとDVDの関係に非常ににています。
ということは、DVDとハイビジョンは全く違うものということを意味しています。
ビデオテープの画質と、DVDの画質を比べれば、圧倒的にDVDの方が高画質のように、DVDの画質と、ハイビジョンの画質を比べれば、圧倒的にハイビジョンの方が高画質です。
数字としてもそれは比べることができます。
DVD-Videoの場合、映像ビットレートが最高で9.8Mbps程度なのに対して、ハイビジョンは25Mbps。
倍以上になるわけです。
このビットレートとは、データ量の多さで数字が大きい程、同じ圧縮方式であれば高画質を意味します。
ということは、ハイビジョン動画をDVD-Video形式でDVD-Rに焼くと当然のことながら、画質はかなり悪くなります。
DVD-Rには、2時間の標準画質の録画ができますが、ハイビジョン映像を記録するとなると20分程度しか記録出来ないことからも、画質が劣化するのは明白です。
そもそもDVD-Video形式では、さっき書いた通り25Mbps→10Mbps以下になるので、容量が小さくなる代わりに、画質が犠牲になるわけです。
実際にハイビジョンビデオカメラで撮影した映像を、DVDレコーダーにi.LINK経由で繋ぎレコーダーのHDD(ハードディスク）に保存してから、DVD-RにDVD-Video形式で保存すると、かなりがっかりした映像ができあがります。（笑）
ただし、現時点で他のDVDレコーダーでも見れるようにするには、DVD-Video形式で保存するしかありません。
なんとかハイビジョン画質を保ったまま、DVD-Rに焼けないでしょうか。
パソコンを使えば可能です。
【 参照 】
DVDに高画質に保存する 最も高画質編
ところが、パソコンを使いこなしている人であれば、容易なこともそうでなければなかなか難しいでしょう。
それに、この方式だとパソコンでしか再生することができません。
さらに付け加えるとしたら、かなり最新のパソコンでないと再生することができません。
VRモード
たいていDVDレコーダーには、1度焼いたら追記出来ないDVD-Rを、何度も（容量がいっぱいになるまで）追記出来るVRモードという機能があります。
このVRモードでDVD-Rをフォーマットすると、書き込んだものを完全に削除することはできませんが、自由に新しい動画を記録していくことができます。
さらに、一度記録した動画も編集可能です。
ただし、このモードで書き込んだ場合、パソコンのDVDプレーヤーやDVDプレーヤーの中でも再生出来ないものが出てきてしまいます。
このVRモードには、「XP（最も高画質だが、その分保存出来る時間が短い）」「SP」「LP」「EP（最も画質が悪いが、その分1枚のDVD-Rに長時間（約6時間程）記録出来る）」というモードがあり、状況に応じて好きな画質を選ぶことができます。
最も高画質なのがXPモードで、1枚のDVD-Rに約1時間程しか保存出来ません。
これはDVD-Video形式で保存する場合と同じですね。
【 参照 】
DVDに高画質に保存する DVD-VR編
比較
今回は、このDVD-VRモードでDVD-Rに保存したときと、DVD-Videoで保存したとき、そして元のハイビジョン画質でどれくらいの差があるのか比較してみました。
元の動画
上の画像は、ハイビジョンビデオカメラをPCにi.LINKで接続して取りこんだ映像の静止画をキャプチャーしたものです。
つまり、元画像です。
（画質に劣化があるとすぐにわかるようなシーンをチョイスしました。）
DVDレコーダーのHDDに取りこんだ動画
 ハイビジョンビデオカメラとDVDレコーダーとを繋ぐでも書きましたが、地デジチューナー付きDVDレコーダーのVictor「DR-HD250」には、i.LINKがついていてHDVに対応しています。
なので、MiniDVテープに記録するハイビジョンビデオカメラであれば、i.LINKを繋いでこのDR-HD250にハイビジョン動画を保存することができます。
左の画像は、ハイビジョンビデオカメラSony HDR-HC3とVictor DR-HD250とをi.LINKで繋ぎHDDに録画したもをキャプチャーしたものです。
クリックすると拡大表示されます。
上のパソコンに取りこんだものと比べて、ほとんど代わりがないことがわかると思います。
DVDレコーダーでDVD-VRで保存 （高画質モード）
 次に、DVDレコーダーのHDDに保存したこの動画を、DVD-RのVRモードでダビングしてみました。
VRモードとは、VRモードに対応したプレーヤーでないと再生出来ない（パソコンですら再生出来ない）モードですが、高画質のままDVD-Rに焼くことができます。
左の画像は、VRモードの最も高画質なMN65（XPモード）で焼いた映像をキャプチャーしたものです。
上のHDD上のものと比べて、ほとんど変わらないことがわかると思います。
ちなみに、VRモードのXPで保存した場合、1枚のDVD-Rには約1時間程記録することができます。
DVDレコーダーでDVD-VRで保存 （低画質モード）
 左の画像は、VRモードの最も低画質なMN05(EPモード)でDVD-Rに焼いたものです。
拡大してみるとわかりますが、上の画像に比べぼんやりしています。
実際に再生させてみるとわかりますが、ハイビジョン画質とは思えないぐらい劣化しています。
10回ぐらいダビングを繰り返したかのような感じです。（笑）
ただし、このモードだと6時間ぐらい1枚のDVD-Rに焼けるので、あまり画質を気にしなくていいような場合は、お勧めです。
HDD上 VS DVD-RV(高画質) VS DVD-RV(低画質)
 左の画像は、上の3つの画像を並べて比べてみました。
左から、DVDレコーダーのHDDに保存した映像、DVD-RにMN65（XPモード）で保存した映像、DVD-RにMN05(EPモード）で保存した映像です。
やっぱりEPで保存したものは、全体的にぼやけていますね。
実際に動いている映像を見ると一目瞭然です。
DVDレコーダーでDVD-Video形式で保存した場合
 左の画像は、同じ動画をDVD-Video形式で保存したものです。
拡大してみるとわかりますが、EPモードとXPモードの中間ぐらいの画質になります。
この画像だとあまりわからないかもしれませんが、全体的に明るくなってしまうようです。
披露宴の映像を知人に配る目的であれば、十分なレベルかもしれません。
この映像だけ見れば、充分高画質に感じるはずです。
ただし、ハイビジョン画質と比べてしまうと、あきらかに鮮やかさがなくなっていますが。（笑）
実際の動画で確認
実際に動画で確認してみます。
ただし、この動画自体圧縮してしまっているので、実際にはもっと高画質ですが、雰囲気程度はわかってもらえると思います。
下のリンクをクリックすると、動画がはじまります。
★ 8秒程の動画ですが、30MB程あるので再生するのに1分以上かかる場合があります
元の動画を再生させる
ハイビジョン画質のままDVD-Rへ
最近になってDVD-Rにもハイビジョン画質のまま記録できる規格が登場しつつあります。
これらの規格は新しい規格のため、将来的にすべてが生き残るかどうかは不明ですが、安いDVD-Rにハイビジョンを残せるのは魅力です。
今のところ3つの規格ですが、それぞれ専用の記録用のレコーダーやビデオカメラが必要になります。
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ハイビジョンビデオカメラ
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2007/12/10 02:55
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