トロン:レガシー 3Dブルーレイを視聴した!

トロン:レガシーを3Dパソコンで見てみました。あんまり期待しないで見た初めての3Dブルーレイ。が、そのリアルな立体感にビックリ!こんなすごいとは。アバターや他の映画も見てみたいな。

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トロン:レガシー 3Dブルーレイを視聴した!

Last update 2012/01/07 00:50

 

 

 

3D映画のトロンを見ました。
最初に感想を言ってしまうと、すんげーです。
実は、3Dブームが起こる前のだいぶ前、センター・オブ・ジ・アースという3D映画を映画館に見に行ったんです。
偏光線タイプの3D映画で、はじめは「お!」と思ったんですけれど、なんかちょっと不自然というか確かに立体に見えるものの、ぎこちなさがあって、ちょっと拍子抜けしたんです。
その後、3Dには興味あったもののあまり期待せずにいました。
ところが、今回Windows7のパソコンを組み立てるにあたって、3D対応液晶モニターも購入。
YouTubeを見てみると、特に設定なしに3Dに見えたので、さっそく3D映画を見てみようと。
もしかしたら、パソコンでは見ることができないかもしれないので、あまり評価が高くないトロンを借りたんです。
で、さっそくパソコンのドライブにセットして、再生。
と、PowerDVDで再生してみたら、ちゃんと3D表示されるではないですか!!

3Dの見え方

再生させると、このようにぶれたような映像になっている
PowerDVD10で再生させると、設定もなにもせずに3D再生がはじまりました。
メガネをかけないとこのようにぶれて見えるだけですが・・・・
メガネをかけてビックリ。すごいきれい!!

まず、映画館(センター・オブ・ジ・アース)で見た時の3D不自然さがまるでない。
全部がリアル。
映画館で見たときは、顔と体が紙みたいに薄っぺらくて、人形劇のような感じだったんですけれど、これはすべてがリアル。
たとえば顔。
鼻やあご、首、すべてが立体感がある。
車のギア、ハンドル、運転する人間。すべてが自然な立体感。
粉々になるガラスの破片も立体感がすごい。

また、YouTubeの3Dでは3Dに見える位置がすごくシビアなんですけれど、3Dブルーレイは一応どこから見ても立体に見えます。(ただ、位置によっては3Dに見えなくなる)

映画館で見たセンター・オブ・ジ・アースは、広大な空間のシーンになると、ミニチュア・セットのような逆に迫力に欠ける感覚でしたが、この3Dブルーレイの場合は、まったく普通の立体感。
飛び出して見えるとか、目の前に迫ってくる。という感じではなく、超立体的な映像。
3Dは目が疲れるといわれていますが、こんだけ自然な立体感だと普通に映画を見ている感覚。
(ただ、さすがに2時間近く見ていると疲れてきますが。)

個人的には、後半の兵士の大群の前で演説するシーンが最も3Dの良さを感じました。
その後に続く戦闘機でのバトルは、ジェットコースターに乗っているかのようで新しい感覚でしたね。
3DとCGとの組み合わせは、ものすごい相性がいいんじゃないかと思います。
生の映像の3Dはどんな感じなんだろう。

まだ3D未体験の人にとっては、目の前に迫ってくるような立体感を期待しているかもしれませんが、実際にはもっと現実的な奥行きがある立体感。
ただ、なんとなく奥行きがあるかな。的な感覚ではなく、100m先にあるものは100m先に、10cm奥にあるものは10cm奥にある超リアルな立体感と言えばいいのかもしれない。
でも、むしろこの奥行き感の方が映画の味付けとしてもバランスがとれているのは、一度体験してみればだれしもが納得するであろうと思われます。

偏光方式の映像は解像度が下がる?

三菱 RDT233WX-3Dは、偏光方式の3Dです。
偏光方式は、メガネに細い筋が入っていて、右と左のレンズで違う筋なので右目と左目に入ってくる映像が違うため、右目には右目で見たときの映像。
左目には左目で見たときの映像が入ってくることになります。
そのため、アクティブシャッター方式と違ってちらつきがない反面、解像度が半分になってしまうと言われています。
確かにYouTubeの3Dを見ると、かなり画質が悪くなた感じがして、立体感よりそちらの方が気になってしまいました。
ところがこのRDT233WX-3Dの映像のきれいさも加わって、解像度が半分になった感覚はほとんどない。
むしろメガネをかけることによって映像がくっきりしている気がする。
トロンは、コンピューターの中の世界と現実の世界が出てくるのですが、現実の世界はメガネをかけていても2Dで表示されます。
ところがこの2Dの映像でもむしろメガネをかけた方がくっきりと感じる。

で、コンピューターの世界に入ったとたん3Dになるんですけれど、立体感は先に述べたとおり。
人の顔、特にひげも1本1本がくっきり。
これはすごい。こんなすごくきれいですごい立体感とは。

コンピューターの世界は、人物以外はほぼコンピューターグラフィックだと思うんですけれど、すごくきれいで映画と言うより、何か違う新しい映像を見ているような気がする。
ストーリーはつまらなかった。なんて酷評されていたこのトロンですが、映像がきれいなのでストーリーは2の次という感じがします。

ストーリーは

ストーリーもつまらないってことはありませんでした。
あまりストーリーが難しすぎると、肝心な3Dにのめり込めない気もするし、私的にはこのストーリー展開で十分でした。
それより出てくる女の子(オリヴィア・ワイルド)がかわいかった。
実際のオリヴィア・ワイルドは、かわいい。って感じではないんですけれど、映画での彼女はすごくかわいい。
というか、コンピューターチックでよかったです。

コンピューターの世界の都市は、スター・ウォーズに出てくるような未来都市なんですけれど、映像がさらに進化しているのかもっときれいに見えますね。
ブレードランナーを彷彿させる世界観は、3Dには非常にマッチしているようで、どんなおもしろい映画でも1度見たら、しばらくは見る気が起きなくなりますが、トロンは映像だけ何度でも楽しみたくなる感じ。

肝心のストーリーは、マトリックスのような感じ。とだけいっておきます。
コンピューターの世界に、リアルな世界からの人間が登場し・・・・

ハリウッドお決まりの変な恋愛ごっこもなくて(ヒロインは登場しますが)、私的にはよかったです。
マトリックスのような哲学的な話もおり混ざっていますが、変に小難しくなく、グリッドと呼ばれる仮想現実空間を演出するにはちょうどいい感じがしました。

まとめ

実際に見るまでは、期待度10(100がMaxだとして)でしたが、200、いや300ぐらいの衝撃。
とにかく映画館で偏光方式の3Dを体験して衝撃を受けた人、がっかりした人、すべての人にお勧めです。
3Dテレビにしようかな~。でも、あんま盛り上がってないしなぁ。なんて3Dテレビにするか迷っている人にもお勧めです。(もちろん3Dテレビや3Dパソコンの購入を)

コンピューターの世界、映画では「グリッド」と呼ばれているのだけれど、このグリッドに入り込むプロセスはちょっと強引。
この辺の強引さは、最近のハリウッドSFアクションCG特有の感があり、ちょっと残念。
ただ、その後の長いグリッドの世界を考えるとある程度割り切って強引に進めたのは正解かもしれない。
一度グリッドの世界に入ってしまえば、マトリックスのようにリアルと仮想現実の世界を行ったり来たり・・・ということはなく、リアルの世界に戻るということが最終目標となります。
トロンと言うと、あのバイクでの陣取りゲームなわけですが、今作では3D世界を表現するイントロダクションでしかなく、最終目的はこのグリッドから脱出するための人間関係やらがメインになってきます。
この辺がなんとなく退屈に感じる人もいるかもしれませんが、いちいち全てがリアルな3Dなので、見ているだけで飽きない実に不思議な映画になっています。
映画というよりは、ストーリのあるBGVという方が近いような気もする。
そのおかげか、見終わっても「あのシーンをもう一度見てみたい」なんて言う、あまり普通の映画では思いもしないような楽しみが出来るのも本映画の特徴だと思います。
ターミネーター4を見た時に、CGで完全再現されたシュワちゃんを映画を一通り見終わった後、何度も繰り返し見たくなってしまう感覚に似ている。

ヤマダ電機等で、メガネと共においてある3Dテレビで3Dを見た時は、なんか紙の操り人形みたいだな。なんてがっかりした覚えがありますが、23インチで1920×1080のフルハイビジョン対応の高解像度のおかげか、映像のどこを見てもリアルな3Dには感動しました。
まだトロン1作しか見てないので、他の3Dブルーレイがどれほどのレベルかはわかりませんが、3D初体験としてのトロン:レガシーは私を3Dの世界にのめりこませるには十分な衝撃でした。
この後、アマゾンで3Dブルーレイ作品を探しまくってしまったのは言うまでもありません。

残念なのはレンタルでの3Dブルーレイがまだごくごく一部なこと。
ブルーレイ自体のレンタルは少しずつ増えてきているものの、3Dブルーレイとなるとほんの3~4作品しかありません。
3D元年と言われた2010~2011年でしたが、意外に盛り上がらずにこのまま消えていくのかな。なんて思いがありましたが、一度このすごさを体験してみれば、だれしもが夢中になると思うんですけれど。
そういう意味でももっと手軽に3D体験が出来るように、レンタル店でも増やしてくれればなぁ。と。
3Dテレビの方はだいぶ値段がこなれてきたので残念です。

はじめは偏光方式よりアクティブシャッター方式の方がいいかな。なんて思っていたのですが、全然偏光方式で十分だ。
ヤマダ電機で展示してある偏光方式の液晶テレビで見たときは、映画館で見たような不自然さが感じられたけれど、まったくそんなことがない。
残念なのは3D体験が、ブルーレイやDVD、3Dビデオカメラで撮影した映像でしかソースがないこと。
この先3D専用の地デジ放送が出てきたらもっとあっという間に普及するのになぁ。

パソコンで3Dを実現させるためには、トータル10万円程かかってしまいますが、今回そこまでお金をかけた価値は十分ある気がしました。
3Dテレビを購入するか、3Dパソコンを購入するか迷っている人は、大勢で見るのでなければ3Dパソコンで十分だと思います。
ただ、三菱 RDT233WX-3Dのように高画質のモニターの方がいいかもしれない。

私の好きなダフト・パンクもちらっと出演しています。

3Dは、無効にもできる
3Dモニターをまだもってないよ!なんて人でも、2Dでも再生出来るのでご安心を。

BD 3D再生を有効にするにすると、3Dになる
PowerDVDでは、「3D再生を有効にする」のチェックをはずすと2D表示になります。

3Dグラスを通すと、ちょっと暗くなる
アクティブシャッター方式に比べ、暗くならないと言われていますが実際にはこのようにメガネを通すと、多少暗くなります。

偏光方式のめがねは、このように多少色がついた感じ
色が薄いサングラスをかけて見た感じになります。

さて、まだ3Dパソコン未体験の人には、いくつか疑問があると思いますが、3Dブルーレイについて気がついたことを。

  • 三菱 RDT233WX-3DのようなIPS方式の液晶ディスプレーなら、偏光方式でも十分きれい。というかきれいすぎ。
  • パソコンでの偏光方式の3Dは、あまり見かけない(メーカー製か三菱 RDT233WX-3Dぐらいのモニター)けれど、対応するソフトで再生させれば、特になにも設定しなくても3Dで見られる。
  • Core i5やi7レベルだと、3Dブルーレイ再生中でもCPU使用度は2~3%とほとんど負荷がない。
  • WindowsXPではソフトやディスプレーがあっても再生出来ないかもしれない。
  • 部屋を明るくしていた方が目が疲れにくい。
  • 23インチでも十分。というか、これぐらいが目が疲れなくていい。
  • 飛び出して見えるというシーンもあるけれど、すごくリアルな立体。という感じ。
  • 2D表示でも見ることができる。
  • ポップアップメニューが使えない?
  • AnyDVD HDでのコピーはできるけれど、イメージファイルでしかコピーできないらしい。
  • 期待していたのより3倍ぐらいの衝撃だった。これならレンタルじゃなくて購入してもいいかも。

 

 

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