サイドバイサイドとは
Last update 2012/01/15 07:33
サイド・バイ・サイド方式とは、3D映像の保存ファイル形式や伝送方式の一種で、1つのフレームに、左目用の映像と右用の映像を左右に並べる方式です。
普通のモニターで表示すると左目、右目用の映像が並んでいるだけだが、専用のモニターとメガネを利用すると、立体に見えるます。
主にテレビで放送される3D番組がこの方式。
また、ブルーレイの3Dコンテンツの中には、一部この方式を採用しているものもあり、川村ゆきえ Renaissance 3D&2D [Blu-ray]などグラビアイメージビデオやセクシー系の3Dコンテンツがこの方式を採用しています。
偏光方式やアクティブシャッター方式などは、3Dの表示方式に対する規格なのに対して、サイド・バイ・サイドはコンテンツ側の規格ですね。
映画のブルーレイ 3Dは、MVC方式(フレームパッキング方式)を採用しているのですが、セクシー系のコンテンツはサイド・バイ・サイド方式を採用しているものも多いようです。
弱点として、1つの映像で左右別々のデータを載せるため、解像度が半分になってしまう。
メリットとしては2Dと同じデータ量で3Dを実現できるため、コンテンツの容量を少なくできる。
放送用で使用されているのも、データ転送量の関係から。
パソコンで再生させるには
PowerDVD 10では未対応だったんですけれど、パッチをあてるか11にアップデートすることによってサイドバイサイド方式のブルーレイにも対応しました。
3Dテレビ+ブルーレイプレーヤーであれば、特に意識しなくても立体的に見ることができる。
PowerDVDでのサイドバイサイド方式の再生の仕方
PowerDVDを立ち上げたら、中央下部に■色で囲まれたボタンをクリック。
「ソース形式」タブをクリックし、メディアのソース形式を「サイドバイサイド形式」にチェックを入れます。
ちなみに私のモニターは、三菱 RDT233WX-3Dで、偏光方式のため、ディスプレイを「Micro-polarizer LCD 3D」にチェックを入れておきます。
自動検出でうまく再生できない場合は、ここで選んでください。
このようにサイドバイサイド方式のブルーレイ映像も、きちんとPowerDVDで立体映像として再生できました。
特徴
1つのフレームに左右の映像を同時に収め、再生すると同時に横に引き伸ばして左右を分けるため、横に対する解像度が半分になってしまうんですけれど、ブルーレイのそれはまあまあ綺麗です。
ただ、ブルーレイ3Dのトロン:レガシーやパイレーツ・オブ・カリビアン生命の泉などに比べると、ちょっと立体感が不自然かもしれない。
フレームパッキング方式と映像の綺麗さ自体がこの違いを生んでいるのかもしれないけれど、トロンを見たあとに川村ゆきえ Renaissanceを見ると、そのぎこちなさが目立った感じがしました。
とはいえ、映像の生々しさは3Dならではで、2Dの時とは違う新鮮さが味わえます。
おそらく予算的にサイドバイサイドのほうが、安上がりにできるんじゃないかなぁ。
いくつか気がついたんですけれど、サイドバイサイドの映像は見る位置が凄くシビアで少しでもベストなポジションから外れると、クロストークが目立ちました。
それと、目の焦点をあわせる場面が多く、例えば川村ゆきえ Renaissanceで、歯ブラシをカメラのすぐ手前に伸ばすシーンがあるんですけれど、この歯ブラシに目の焦点をあわせるのがすごく疲れる。
疲れると言うか、うーん。なんて言えばいいんだろう。
本当に目の前に歯ブラシをつきつけられた感じがして、いちいち目でピント合わせをしなければならない感じ。
フレームパッキング方式の映像では、もう少し自然な立体感だったんですけれど、サイドバイサイドの場合は、いかにも3Dって感じがする。
目の前に飛び出してくる感じは、このサイドバイサイドのほうがすごく強く感じて、不自然ながらも立体感は強い気がします。
ただ、歯ブラシも微妙にぶれてしまっていてリアルさも薄れてしまった感じでした。
面白かったのが、よく3Dでかがんで見あげれば、スカートの中が見えるんじゃないか。的な表現をしたりしますが、サイドバイサイドの映像の場合、視点を動かすと微妙に回りこんで向こう側が見えるんです。
例えば人物の横顔が写ってるとして、見ている側で左右に動くと後頭部と、おでこの部分が動いた方向に微妙に見えたり隠れたりするんです。
これは、トロンなどの3D映画では感じられなかったので、サイドバイサイドの特徴なのかもしれません。
なかなかこれはこれで面白い。
低予算系でフレームパッキング方式の3D映像を見たことが無いので、断言はできないんですけれど、リアルな立体感を得たいならブルーレイ 3Dが採用しているフレームパッキング方式。
不自然ながらも目の前に飛び出してくる感じを得たい場合は、サイドバイサイド方式になるかと思います。
まだ3Dを見たことがない人であれば、目の前に飛び出してくる感覚を期待しているかもしれませんが、リアルな立体感のほうが感動は大きいです。
記録・伝送方式による違い
方式 |
メディア |
特徴 |
フレームパッキング方式 |
ブルーレイ3D |
左目・右目の映像を連続して配置した方式。
ブルーレイ3Dで採用。
最も高画質でリアルな立体感を味わえる。 |
サイドバイサイド方式 |
TV・一部の
ブルーレイやDVD |
右目用、左目用を左右1つに並べて横解像度を半分にして記録・伝送する方式。
解像度が半分になる。 |
トップ・アンド・ボトム方式 |
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左目用と右目用の映像を左右ではなく、上下に並べた方式。
YouTubeなどの一部のネットコンテンツが該当する。 |
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Yahoo!ブックマークに登録 2012/01/15 07:33 | | |